Euviccです。今回のエントリは塩漬けになってた下書きの掘り起こしw
先月、業を煮やしてヒャッハー!!\(^o^)/したSONY LinkBuds Sのお話を書きましたが、ここ最近ちょっと日記を書くモチベーションがかなり低下しておりまして😓 日々、ネタはそれなりにできるのだけど日記に書けそうな状態までなかなか持って行けず、尚且つ書き始めてもなかなか書き進まなくて下書きのまま塩漬けにされる……そんな状態が続いてます💧 →という有様でした。たしか書き始めは3月頭ぐらいのことです。LinkBuds Sの記事より先に書き始めてたような気がする。以降、いちいち書き直すのが面倒なので基本文面無修正でいきます。2月から3月にかけての話、として読んでもらえるとありがたいです🙇♂️
では再開↓
今回のネタもそうなりかけておりました。そもそもガキの頃から読書感想文は大の苦手で、今でも書籍の紹介って結構苦手だったりします。特にネタバレしないように紹介するのってかなりキツい😓 でも、先月の入院中って痛みが散ってからは超絶ヒマだった(当たり前ですが)のでhontoアプリで以前買った本をもう一度読み漁ったり、それでも足りなくてまあまあな冊数をポチポチしたように思います。覚えてる限りだと……
- 大奥(よしながふみ): 全19巻
- 86 -エイティシックス: Ep.12 "ホーリィ・ブルー・ブレット"
- ソトニ 警視庁公安部外事二課: 全3巻
- 警視庁公安部 青山望シリーズ: 1巻『完全黙秘』
まあまあ買ってますねw 特に『大奥』はNHKでドラマ放送があったからです。まさか19巻もあるとは思わなんだ😰 そして忘れちゃいけないのが、コチラ。
待望──どころかちょっと忘れかけていました😅 大沢在昌『新宿鮫』シリーズの最新刊です。去年の11月には発売されてた模様。全然気づかなかったヨ……💦
今回のお話……の前に
国家公務員Ⅰ種試験に合格している"キャリア"であり順調にいけば幹部となることが確実な身でありながら、ある事件のために言うなれば
三年間の独歩行が、新宿署防犯課での記録的な重要犯罪犯検挙率を生んだ。
そして、アゲられる側からは、音もなく近づき、不意に襲いかかってくる新宿署一匹狼刑事への恐怖をこめて、「新宿鮫」の渾名が鮫島につけられたのだった。『新宿鮫』p.75より
ある時は拳銃密造業者、またある時はドラッグの売人、故買屋、売春組織、自動車窃盗団──そしてヤクザ。狙った
第1巻『新宿鮫』が刊行されたのは今から30年以上も前……なんと1990年です。
主人公のイメージや背景についてはこれぐらいにして、次は今回のお話に至るまでの経緯を。理由はこの後述べます。はじめに謝っておきますがまあまあ長いです😥
第12巻『黒石』は実のところ前巻……いや前々巻からの続きです。なので、少なくとも第10巻から話を始めないと「どうしてそうなったのか」が全然わかりません(ゆえに諦めてまあまあネタバレします💦)。
↑の2冊に『黒石』を加えた3冊がいうなれば「
『絆回廊』ではまだ「金石」の存在は大っぴらには出てきません。物語は鮫島が「
『暗約領域』では、新宿署生活安全課の新課長つまり鮫島の新たな上司が登場します。ノンキャリア叩き上げの優秀な警視である阿坂はなんと女性でした。その頃覚醒剤の売人を追ってヤミ民泊を張り込んでいた鮫島は、今まで彼のやり方を黙認して陰ながら守ってくれていた桃井と違い「基本を守る。ルールを曲げない」ということに拘泥る阿坂に戸惑います。
ヤミ民泊の捜査は、鑑識の薮*2が張り込み先アパートに仕掛けた監視カメラに"死体らしきもの"が映っていたことで雰囲気がガラリと変わってきます。死因は射殺で、死体は身元不明の中国人でした。どうやら"プロ"の犯行らしいとわかったところで、その中国人が情報機関──作中で内調*3の下部機関である「東亜通商研究会」──とつながりがあるらしいと知れ、つまり公安が捜査にからむ(というより邪魔してくる)ようになって事態がさらに混迷していきます。ちょうどその頃鮫島には「ルールを曲げない」阿坂によって新たな制約が科せられました。単独捜査はあり得ない*4ということで、鮫島につけられたはじめての
鮫島の、捜査のセオリー≒ルールを無視する独断専行ともいえるやり方に阿坂は反発し、二人の関係は決裂状態に。一方、捜査が進み事件の裏が明らかになってきたそんな時に矢崎が何者かに襲撃されて負傷。事態はクライマックスに向けて急速展開していき、最後には事件の鍵を握る拉致された元ヤクザを救出するための大立ち回り、そして北朝鮮から派遣された元殺し屋"
今度こそ「今回のお話」
やっぱりこういう書籍の紹介を書くのって本当に難しいです💦 特に今回みたいな場合ストーリーの背景を紹介するのにある程度
さて本題。
『黒石』のお話は、前巻で鮫島の相棒となったが負傷してその後
持ちかけられた取引に鮫島は敢えて乗っかり、再び矢崎とコンビを組んで捜査に乗り出します。話を持ちかけてきた高河という男、実は金石の幹部──いわばネットワークのハブのような存在──<八石>の一人でした。捜査が進むにつれ正体が判明していく<八石>のメンバーたち。しかし、同じようなタイミングでその<八石>の一人と目される人物が殺されます。それも頭頂部を叩き割られるという撲殺体で。一件のみならず複数件同様の殺人事件の存在が明らかになったとこで、殺人者が何者かが明かされていきます。<八石>のメンバー内でも半ば伝説扱いされている組織の守護者=殺し屋の
2巻『毒猿』の"
もちろん事件は最終的に解決するわけですが、今回のラストは犯人"黒石"の独白?心理描写?で終わるのが不気味でした。ラストの描写が鮫島以外の視点になるケースは時々ありますが、今回のパターンは群を抜いて後味が悪いっていうか「ぞわっ😨」とします。といっても、犯人はどう考えても死刑か一生刑務所に入ったままかの二択ですし、犯人の妄想?通りに進むはずない──と思うのですがね💦
ここまでほとんどをあらすじに費やしてしまい、ここに至ってようやく感想というか書評なのですがw このシリーズの面白さってやはり臨場感&緊迫感あふれる会話シーンだと思うのです。さらに、舞台となる場所/土地に対して歴史も含め詳細な描写(でも説明臭くならないように工夫されている)があって物語を肉付けしているというか……色や匂いが感じられてくる。大沢節とでもいえばいいんですかね? 派手なアクションがなくとも、場面場面で「次どうなる😨 これからどうなる?😰」と読者──ていうか私──をどんどん引き込んでいきます。人物設定はまあまあケレン味たっぷりですが荒唐無稽なスーパーマンってわけでもなく、そういう意味では感情移入しやすいと思います(私は)。この作品を読んだのと同時期にヒマにあかせて刑事小説(特に公安系)を何冊か読み漁りましたが、会話も場面の描写も平板でつまらない&単なる犯罪の手口解説でしかないような作品もあってそういうのは途中で読むの投げ出しちゃいましたし。なんだかんだいって大沢センセイの作品は小説(大衆娯楽小説)として完成度高いよなあ〜、と毎度思う次第です。
さてこの先鮫島はどうなるのか。前作今作で半ば例外として「相棒」ができた鮫島ですが、どうやらまた"単独友軍"に戻るらしいです(作者インタビューより)。ラストで負傷したけど無事回復できるのか。新課長阿坂とは桃井の頃みたいな信頼関係を築けるのか? 別れてしまった晶はもう登場しないのか? ……何より私が生きている間に物語はきちんと完結できるのか(←ここ最重要❗️)
大沢センセイ、続きをよろしくお願いします🙇 本日はこれにて👋