euvicc's sphere cycloalkanique

自転車とMETALとその他雑多な物欲記録。そして大病から生還し生き残り続ける奇跡の徒然など。

何故か四十手前にして自転車趣味に目覚めてしまったある男の記録...のようなもの。

ライドの記録、買い物記録、超私的レビューみたいな駄文を書き連ねます。

2021/10、急性大動脈解離(Stanford-A型)から奇跡の生還。

以降は予後のこととかも書いたりすると思います。

【マンガ】(金曜ドラマ)北斗の拳 世紀末ドラマ撮影伝

Euviccでございます。



久々に腹を抱えて涙が出るほどクソ笑い転げたので、せっかくだからソイツで一本記事を書こうと思います。タイトルの通り、コチラです。





もはや伝説といってもよい大ヒット漫画『北斗の拳』のパロディなわけですが、北斗の拳を読むために毎週ジャンプを買い続け、TVアニメ版を観て心躍らせたあの頃の少年たち──だいたい私と同じ世代、アラフィフ付近?に対してブスブス刺さってきます。原作に深くハマっていればいるほど、その威力は強いですw



舞台は昭和50年代の半ば過ぎ。西暦に直せば1980年代前半ですね。

金曜ドラマ 北斗の拳

世界大戦後の世紀末を舞台に革ジャンを着た拳法使いケンシロウが愛と正義のため戦う物語

1983年9月放送開始予定

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これは漫画『北斗の拳』が存在しない世界の物語
ドラマ『北斗の拳』撮影開始
伝説の始まりであった


この時点でもうジワジワくる。金曜ドラマかよ!🤣 ちなみに本物の方が週刊少年ジャンプで連載開始したのは1983年9月26日発売の第41号からでした。……おお、そこちゃんと合わせてある(丶丶丶丶丶丶)んだ?www



舞台は1980年代です。勿論CGなんて存在しない。そんな状況下で、ケンシロウジードやユリア、シン、バット、リン(を演じる役者たち)と監督、脚本や特撮班をはじめとする撮影スタッフたちの奮闘がコミカルに描かれます。いや、どんなにシリアスに描いてあってもコミカルになってしまうw 役に入ってる時の姿と役者の素に戻った時との振る舞いの対比やら、演じてる最中の内心の声っていうかツッコミやら。原作を読んでる当時は熱中してて思いもしなかったことですが、初連載から40年以上経ち冷静に思い直せば「そうはならんやろ!」とか「それでええんかい!」みたくツッコミたくなるポイントを巧妙に思い出させてくれます。クスッとする──どころではなく腹筋が爆発四散して涙が出てしまうような"タネ明かし"もしばしば。



「TVドラマの撮影」という設定から、撮影現場だけでなく劇中で放送が開始され(どうやら夜8時台のゴールデンタイム1時間ものという設定らしい)お茶の間の反応がどうだったか、みたいな視点でも描かれます。家族団欒の真っ最中、お茶の間の中心に据えられたブラウン管から投げつけられる地獄絵図w そりゃそうだよな北斗の拳だもの。世紀末だもの。ヒャッハー!!\(^o^)/な連中が弱者から無慈悲に略奪&虐殺しちゃう舞台だもの。そして北斗神拳だもの。そんなわかりやすい悪党どもが秘孔突かれて爆発四散しちゃう設定だもの。そんなもの(丶丶丶丶丶)を放送しちゃったら阿鼻叫喚&TV局にクレームの嵐でしょ!www 実際そういうシーンが描かれもしますがその一方でドラマの視聴率は爆上がり、放送は続行され完結前に第二期の制作も決まり──監督と脚本家(どちらも名前が微妙に原作者っぽいw)は苦心しながら場当たり的臨機応変設定の後付けしまくりで物語を進めていくのです(苦笑) ……でもちょっと待って? いくら放送倫理が今よりはるかにユルかった昭和とはいえそこまで酷くはなかったよ?😅



ドラマの撮影つまり芸能界を舞台にしたお話なので、シーンのウラ話的な描写だけでなく役者たちの間の話(主にスキャンダル)、芸能事務所からの無茶振りゴリ押し、スポンサーとの絡みなんかも描かれます。「えー、あそこであのキャラ死んだのってあんな理由で役者が降板したから!?」みたいなのがところどころでネタとして読者にブチ込まれてくる。いや〜、上手いなあって思います。読者は基本、元の話の流れやら登場人物やらをだいたい(人によっては完璧に)知っている/覚えているわけです。そういう意味では原作漫画=史実そのもの。そこに巧妙に創作をはめ込み、最終的に原作の描写を変えることなく全く違う世界観のifを作り上げる。こういう展開ってよしながふみ先生の『大奥』でも似た匂い(丶丶)を感じたわけですが、本当にツボりますね😁



現在コミックゼノンにて連載中、単行本は5巻まで発売されています。





連載ではトキ編……カサンドラウイグル獄長を倒してこれからユダ編に入るところまで。単行本5巻ではその前のラオウ登場ぐらいまでが収録されています。今の流行りに従ってポイント払ってwebで読むのもいいですが個人的には単行本で読むのをオススメしたい。何故か? 巻末の描き下ろしミニストーリーがこれまた絶妙に読者をくすぐってくるからなのですがそこのネタバレは控えます。



ああ、そうそう。



そもそもこの作品、漫画原作を読まないと面白みがほぼ全くわかりません(断言)。ゆえに、原作を読んだことのない諸姉諸兄は是非この機にまず原作を一気読みしていただくことを強く強く勧めます





調べてみて「究極版」と「新装版」があることを知り、んー?🤔てなりました。どっちがいいんだろ? あとAmazonリンクには新装版の方の全巻セットが見当たらず17巻18巻だけ単品のリンクを載せていることをご了承ください💦 調べてみると「究極版」は生誕30周年を記念して原哲夫センセイが大幅加筆した&当時描かれなかった新エピソードが入っている模様。でもって「新装版」は昨年9月13日発売の原作新装なのだとか。ファンはどうやら家宝として両方揃えるらしいですwww マジか。



ということで、今回の日記は久々の書籍──っていうかマンガの紹介でした。皆様も是非、あの物語の世界観をぶち壊したりぶち壊されなかったりしながら楽しんでいただければと思います。本日は以上です👋