euvicc's sphere cycloalkanique

自転車とMETALとその他雑多な物欲記録。そして大病から生還し生き残り続ける奇跡の徒然など。

何故か四十手前にして自転車趣味に目覚めてしまったある男の記録...のようなもの。

ライドの記録、買い物記録、超私的レビューみたいな駄文を書き連ねます。

2021/10、急性大動脈解離(Stanford-A型)から奇跡の生還。

以降は予後のこととかも書いたりすると思います。

【本】手を出すか否か相当迷ったんだけど

Euviccです。

いや、魔が差したというかなんていうか、手を出すのかなり躊躇った挙句、結局手を出すことにしました。

パロの暗黒 (ハヤカワ文庫JA)

パロの暗黒 (ハヤカワ文庫JA)

日本産ヒロイック・ファンタジーグイン・サーガ』の続編、第131巻です。

周りが意外と知らなかったので一応書いてみる

グイン・サーガ』は栗本薫が足掛け三十ウン年の間書き続けてきた、日本産エピック/ヒロイックファンタジーの傑作です(少なくとも私はそう思っています)。あらすじやら登場人物やらは↓のWikipediaリンクを見るが吉です。

グイン・サーガ - Wikipedia

第1巻発売はなんと1979年(!!!) もちろん昭和ですし、なにより、私なんてまだ幼稚園児でしたよ?(°д°)ポカーン 今更気づきましたが、発刊からちょうど40年にあたるんですね今年って?💦 記念すべき第1巻「豹頭の仮面」はこちら。

残念なことに、まことに残念なことに、作者の栗本薫さんは2009年に膵臓がんで急逝。

栗本薫 - Wikipedia

その後途中まで書かれていた第130巻は第2章半ばで「未完」と記されて発刊し、グイン・サーガという「野蛮人コナン+三國志」テイストなこの大河ロマン的ヒロイック・ファンタジーは広げに広げまくった大風呂敷が畳まれないままでこのまま風化してしまうのか──と哀しみとともに130巻を読み終えたわけですが、ある日、書店にて

グイン・サーガ 131

と銘打たれた冒頭の文庫本を新刊コーナーに見つけた時の驚きといったらかなりのものでしたよ実際💦 そりゃあコアなファンも相当数いるだろうし、誰かが外伝の形でサイドストーリーやらスピンオフやら書くことはあるだろう……とは思っていたもののそこで見つけたのは明らかに「本編の続き」ですからね。アイエエエエ!! 作者お亡くなりなのに続編ナンデ!? とGRS*1を発症ししめやかに失禁するところでした、ハイ。

しかしこれ、単純には喜べなかったですねェ😅 だって、私は(そしてほとんどの『グイン』ファンもだと思いますが)まず最初にこう危惧したわけですよ。

本当に大丈夫なの? 栗本薫ワールドの"極み"たる『グイン』、誰が引き継いで書いても間違いなく「こんなん『グイン』ちゃうわ!」と非難囂々だろ((((;゚Д゚)))))))

とまあそんな感じでずーっと手を出さずにいたわけですが。つい先日130巻読破の2周目丶丶丶を終えてやっぱり、続きが読みたい/知りたいという思いを抑えられなくなった次第です。ちらっと書評……っていうか口コミレビュー?みたいなのに目を通したりもしましたが、まあ予想通りあまり評判はよろしくない。よろしくないけど……2代目ってまあそんなもんなんじゃねえの?(・∀・)ニヤニヤ


意を決して、私はhontoの電子書籍ストアでポチったのでした。

で、どうだったの?

とりあえず、現時点でジャッジするのは時期尚早かなあという感じです。まあなにより、今後の『グイン』は

  • 五代 ゆう
  • 宵野 ゆめ

の二人体制で物語を紡いでいくらしいので。まだ片方しか読んでないですからね、まあね、でもね……今回の「あの」展開はさすがに賛否両論だろうなあ、と思われます。あとがきを読んでみると「編集部は相当難色を示した」って書いてあるぐらいだし。

でもまあ、いいんじゃないかな。作者は既に鬼籍だし、一応監修も入ってその上でああいう話になったんだろうし。「お?そうくるの?」とか「いやいやそれはダメでしょ!」みたいなツッコミを入れることも含めて、今後の楽しみにしていきたいと思います。

*1:グイン・リアリティ・ショック……もちろん今作った造語ですw