Euviccです。
いや、魔が差したというかなんていうか、手を出すのかなり躊躇った挙句、結局手を出すことにしました。
- 作者: 五代ゆう,天狼プロダクション
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2013/11/08
- メディア: 文庫
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日本産ヒロイック・ファンタジー『グイン・サーガ』の続編、第131巻です。
周りが意外と知らなかったので一応書いてみる
『グイン・サーガ』は栗本薫が足掛け三十ウン年の間書き続けてきた、日本産エピック/ヒロイックファンタジーの傑作です(少なくとも私はそう思っています)。あらすじやら登場人物やらは↓のWikipediaリンクを見るが吉です。
第1巻発売はなんと1979年(!!!) もちろん昭和ですし、なにより、私なんてまだ幼稚園児でしたよ?(°д°)ポカーン 今更気づきましたが、発刊からちょうど40年にあたるんですね今年って?💦 記念すべき第1巻「豹頭の仮面」はこちら。
豹頭の仮面―Guin saga 1 (1979年) (ハヤカワ文庫―JA)
- 作者: 栗本薫
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1979/09
- メディア: 文庫
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残念なことに、まことに残念なことに、作者の栗本薫さんは2009年に膵臓がんで急逝。
その後途中まで書かれていた第130巻は第2章半ばで「未完」と記されて発刊し、グイン・サーガという「野蛮人コナン+三國志」テイストなこの大河ロマン的ヒロイック・ファンタジーは広げに広げまくった大風呂敷が畳まれないままでこのまま風化してしまうのか──と哀しみとともに130巻を読み終えたわけですが、ある日、書店にて
グイン・サーガ 131
と銘打たれた冒頭の文庫本を新刊コーナーに見つけた時の驚きといったらかなりのものでしたよ実際💦 そりゃあコアなファンも相当数いるだろうし、誰かが外伝の形でサイドストーリーやらスピンオフやら書くことはあるだろう……とは思っていたもののそこで見つけたのは明らかに「本編の続き」ですからね。アイエエエエ!! 作者お亡くなりなのに続編ナンデ!? とGRS*1を発症ししめやかに失禁するところでした、ハイ。
しかしこれ、単純には喜べなかったですねェ😅 だって、私は(そしてほとんどの『グイン』ファンもだと思いますが)まず最初にこう危惧したわけですよ。
本当に大丈夫なの? 栗本薫ワールドの"極み"たる『グイン』、誰が引き継いで書いても間違いなく「こんなん『グイン』ちゃうわ!」と非難囂々だろ((((;゚Д゚)))))))
とまあそんな感じでずーっと手を出さずにいたわけですが。つい先日130巻読破の
意を決して、私はhontoの電子書籍ストアでポチったのでした。
で、どうだったの?
とりあえず、現時点でジャッジするのは時期尚早かなあという感じです。まあなにより、今後の『グイン』は
- 五代 ゆう
- 宵野 ゆめ
の二人体制で物語を紡いでいくらしいので。まだ片方しか読んでないですからね、まあね、でもね……今回の「あの」展開はさすがに賛否両論だろうなあ、と思われます。あとがきを読んでみると「編集部は相当難色を示した」って書いてあるぐらいだし。
でもまあ、いいんじゃないかな。作者は既に鬼籍だし、一応監修も入ってその上でああいう話になったんだろうし。「お?そうくるの?」とか「いやいやそれはダメでしょ!」みたいなツッコミを入れることも含めて、今後の楽しみにしていきたいと思います。
*1:グイン・リアリティ・ショック……もちろん今作った造語ですw