Euviccです。ザクッと核心を述べてしまうとタイトルの通りです。まさかね……自分がこんな目に遭うとは思ってもみませんでしたヨ💧 発端は21日の朝から。いつも以上に乱文・乱筆ですがご容赦ください。
【業務連絡】
— Euvicc@11/03退院→今年いっぱいは療養かな… (@Euvicc) 2021年10月26日
ここを見てくれているおっきいお友達へ。
Euvicc、死ななかったよ。いくらファンだからって三浦建太郎先生と全く同じ病気やるのはどうかと思うんだわ?🤔
で、こっちは無事生還。ようやくICU抜けました。ゆるゆる復活させていきますね。
発端
2021年10月21日、朝8時40分頃、いつもの"あさんぽ"から帰ってきた直後のこと。それまで経験したこともない異常且つ爆発的な胸痛ってヤツが現れ、私は立っていることすら出来なくなりました。え、なんなのこれ。意味わかんない。てゆうか起き上がれん。胸からはじまって
生まれて初めて、自分のために救急車🚑呼びました。……でも思い起こせばこの
病名は「急性大動脈解離」あれ?何この既視感🤔
救急隊のためにどうにか自分で玄関まで出て保険証と身分証明書、あと財布とiPhoneだけを持った私はそこで座り込んで、救急隊が自分を見つけてくれることを待ちます。だいたい3〜5分くらい?その間にツレやら現場のリーダーやら、あと自分とこの社長にも連絡を投げときます。そうこうしているうちに救急隊は玄関を開けた状態でへたばっている私を見つけてくれ、0.1t近いワタクシの巨体は
イチ! ニの……サン!!!
こんな掛け声だけで軽々とストレッチャーの上に運び上げられました。いや消防隊/救急隊ってすげえな?🤨 すげえんだけども、今は自分のこと以外は何もわかんないです。わかんないまま、とりあえず担ぎ込まれたのはココでした。
救急が速やかに連絡をとれ、且つ担ぎ込み可能だったのがここだっただけなんですが、コロナのピーク時はこうはいかなかったはず。俺……めっちゃ運が良いのでは🤔 しかしここで運が切れる。症状から見るに病名は急性大動脈解離の可能性がめっちゃ高いらしいけど、今ベッドが空いてなくて荻窪病院では手術できないと判明したわけです。ん? ちょっと待って? 急性大動脈解離???
なんでこうも見覚えがある文字なんだと思っていたら……!!!
お ん な じじゃないか💧 マズイな……俺、今回ばかりは本気でダメかも。せっかくウェア新調したのになあ。てゆうかまだGRAILさんの支払い終わってないし何より家の更新とか色んな支払い関係どうなるんだろ? やべー……彼女に申し訳なさすぎだろ、唐突に色んなもんの後始末を任せることになっちゃ──冗談じゃない。諦めてたまるものかよ。こんな唐突に終わらせられてたまるものか😡 幸い、近場で心臓関係の緊急手術に対応できる病院はすぐ見つかってくれました。練馬光が丘病院……過去は日大附属の病院だったところでしたっけ。
まあ、いいすよ。むしろ家から近くなるし。
第弐話『見知らぬ、天井』
気がついたら病室にいた場合、まず間違いなくこのタイトル使いたくなりますよね。『エヴァ』世代の習性みたいなもんですw 実際は再度救急車に乗り、数分で病院に到着したのちすぐCT撮影に入っているし完全に「知らない」わけではないですが。あー、でも目覚めた時見えたのはICUの天井だから、やっぱりタイトル通りですわ。うん、サービスサービスぅ!
そんなことより、私はもっと重要なことをさらりと書いちゃいました。目覚めたんです。つまり手術は成功したって話です。成功したのみならず、大動脈解離で高確率で発生しうる合併症や後遺症を全部回避したってことなんですよ!? おいおいすげぇゼ。鷹の団に入ったペーペー兵士が初陣で
ただし、ここからはなかなかキツぅございましたよ?💧 麻酔が切れて目覚めたのはたぶん23日の深夜だったような気がします。全身麻酔および全麻が必要なレベルの手術、人工呼吸器装着、実はこの辺のこと全てが生まれて初めてです。全てが新鮮な驚き!そして恐怖! 初めてだからこそこのインパクトを自分の言葉で色々書き残したいと思います。
- ①ブチ殺すぞ💢ってぐらいの痛み
- もうまずは単純にコレです。心臓🫀および大動脈を触る手術をするわけで開胸が必須。ラジオ体操じゃないので空に向かって大きく腕を広げる程度で済むはずがない(苦笑) だからこその胸骨を正中線で真っ二つに切開ですよ。麻酔が切れたら痛くて当たり前ですね〜。
さて皆さん、ここで鎮痛剤として使われるのはなんとモルヒネです*1。てゆうかこのレベルの強さじゃないと無理です。喜べ!合法的に麻薬が味わえるぞ!! と思う人がいるかどうかは知りませんが私はあまりお世話になりたくないですね。確かに痛みは消えるけど……ねェ😅
- ②襲い来る窒息の恐怖
- これもなかなかにエグい。術式中、私は気道確保のためのチューブを鼻から&口から通されまくっています。いうなればこう
いうことですね。この状態で意識だけ戻ってくると本っっ当に苦しいです。それだけでなくどうしても湧いて溢れてくる唾や痰をICUの看護師さんたちに吸い出してもらうわけですが、寧ろこの吸い出されるバキュームの瞬間に呼吸が出来なくなり「このままだと窒息する!?☠️」という恐怖が襲ってきます。あの感じ、何度されても馴れません。どんな豪胆な侠でも容易くパニックになれます(真顔) 私なんて最初の2〜3回
駄目!! 今それやられると死ぬ!? ちょ🤢息できな──😵💫ああああああもういい子にするからそれやめてやめて赦して〜〜!!!!
といった恐慌状態に陥ってました。
- ③意思疎通ができないことのもどかしさ
- これも相当なストレスです。↑みたいな挿管されている時のお話なのですがね。喋れない、呻き声ですら意図したように出せず、たとえ出せても看護師さんに意図が一発で通じることはまず皆無。なお両腕は何本も点滴のラインがぶっ挿さっていて、それを引き抜かないようマジでしっかりベッドの横のフレームに固定されます。ガチガチです。指の動きとかでそのうち「ベッドを起こしてくれ/倒してくれ」「痰除いてくれ」などをなんとなく伝えられるようになりますが、時々いるんですよね〜
物分かりの悪い 担当さんとか😅 てか、予後が順調な場合コミュニケーションが確立する頃には目覚めて1〜2日は経ってる頃で、そうなると今度は管が外されてくるのでこの以心伝心力wみたいなヤツはこの先あまり使い道がありません( ´△`)
ちなみに、この時私に施された処置は後で聴いたところによると
- 上弓動脈(冒頭の画像で123と連番がついているあたり)〜頸動脈に至るまでを全て人工血管に交換
- その先はステントグラフト*2を仕込んで
裂け目 の拡大を防いでいる - その先(冒頭画像でいうと数字の4番)は実のところ触ってない(ので裂けた大動脈がまだしっかり残っている)
……そ、そういうもんなんすね? 裂けたまま残しとくって正直怖くも思いましたが、この後通信手段が復活するため色々調べまくり、そういうものなのだととりあえずは自分を納得させるようにしました。
ICU離脱! 復活への胎動
さて、目覚めてから1日か、あるいはもう1日ぐらい経ったのか。ついに私の口の管が引っこ抜かれました。ぐぼぉっ! ゲロロロロラァ!というとんでもない音を立て、筆舌に尽くし難い色あいの液体を口内から溢れ吐き出しつつも、私はさらに一歩人間に戻ったわけです。いやぁ〜もうしんどかったのナンノって……😣 なお、管が抜かれた直後は咽喉も舌も乾ききっちゃってて全く声が出ませんが、次の瞬間この世でいちばん美味しいものを味わうことができます。
看護師の皆さん、気ィ遣って吸口に氷水入れて持ってきてくれるんです。なにこれもう超超超超超美味い🤤 あまりの美味しさにマジ泣きします。そして予後(主に呼吸と心拍数、血圧と、血中酸素濃度の問題みたいだけど)が順調であれば、いよいよ次のターンです。一般病棟に移れる日がやってきます!\(^o^)/ まだ線だの管だの色々くっついてるし、酸素ボンベと一緒じゃないとまともに動くことすらできませんが、また一歩人間に戻ってゆける瞬間です。本当、涙が出るほど嬉しかった。
病棟に移ることで得られるそれまでとの最大の違いはやっぱり食事になりますでしょうか。たとえどんなものであっても、自分の口で咀嚼し嚥下できる食事というのは本当に素晴らしいものです。私の場合はICUから一般に移されたその日の夕食と翌朝食のみ全粥、以降は全く普通の白飯でした。ただ実のところ2〜3日は飯をまともに食うことすらできず。今も正直、発症前のような旺盛な食欲があるとはいえません。どうも味覚が壊れたっぽい😰 これについては完全に手術の後遺症(挿管によるもの)を疑っています。未だにノドも痛いしね。しかしこれ……治るのか?🤔
そのほか、一般病棟に移ればリハビリの進行とともに行動の自由度はどんどん上がっていきます。飯の次に嬉しかったのは導尿カテーテルが抜けたあたりかな。自分でトイレに行けるようになります(最初は看護師さんの介助必須だけど)。これも地味に嬉しい。ていうかここまではおむつですから。仕方のないこととわかっていても、成人男子がシモの処理をおむつに頼るだとか本当に尊厳の危機なんですよ💧 食事はなかなかノドを通らず、一方で消化器系の内臓は無傷なので点滴を外されたら普通に食い物を求めて哭く。一方で日中さほどエネルギーを使わず回復に専念している身では夜眠くなるはずもなく、正直心は病んでいきます。退院の話と、身体に埋められてるリード線*3を引っこ抜き「お風呂に入りましょっか?」と言われた時の喜びは本当に無上のものだったように思えますw
そうそう、今回みたいな経験がなければ知りようもなかったのでしょうが、このリハビリというヤツは見事に構造化?されていて「何々ができる×介助のレベル」でポイントが得られ、それを元に患者の安静度(あるいは院内自由度)が決められていくのです。非常に興味深い🧐 今回の場合、病棟を4〜5周することで私は「院内FREE」級をgetしました。禁止区域じゃなければ院内のどこ
いよいよ退院!
11月3日(水・祝) 文化の日。
コロナのせいで病院は原則面会謝絶*4。退院の付き添いで来てくれた恋人と顔を突き合わせるのも緊急入院以来なので2週間ぶりです。いやホント、どんだけ心配をかけてしまったことでしょう。辛い思いをさせてしまいました。全くもって頭が上がらないです💦💦 恥ずかしながら私も久々の再会はさすがに目が潤みました。ひとしきり再会を喜んだあと、病院を出てタクシー🚕を捕まえた私たち二人は寄り添いながら帰途に就いたのでした。
……残念ながらめでたしめでたしってわけにもいかないんですよね。確かに生還したさ。でも問題は
そして忘れちゃいけないのがお金の話です。世知辛いこの世の中、ぶっちゃけ息をすることすらお金がかかるといってもいい。ましてや
……まあ、でも、今ひとときはただただ生存を、生還を喜びたいと思います。今泣いても笑ってもこれから待ち受けるものに変わりはありませんからね。そしてまずはリハビリです。ホントどうにもこうにも動かなくなったこの身体、せめて愛車に乗れるぐらいまではさっさと回復させねばですよね💦💦