euvicc's sphere cycloalkanique

自転車とMETALとその他雑多な物欲記録。そして大病から生還し生き残り続ける奇跡の徒然など。

何故か四十手前にして自転車趣味に目覚めてしまったある男の記録...のようなもの。

ライドの記録、買い物記録、超私的レビューみたいな駄文を書き連ねます。

2021/10、急性大動脈解離(Stanford-A型)から奇跡の生還。

以降は予後のこととかも書いたりすると思います。

【CANYON GRAIL】Euvicc、先人の轍(地雷)を見事に踏み抜く(Di2ワイヤレスユニット導入顛末記:前篇)

Euviccです。
我がGRAIL、緑の貴婦人"SturmGrün"號に施す初期カスタマイズも、いよいよ最終章に入りました。え? もう本格運用を始めてるならカスタマイズは終わってるだろって? ……それを言われると耳が痛いw

Di2ならコレは欲しいでしょ!

うちの子のコンポはUltegra R8050 Di2系列ですが、ご存知の通り油圧ディスクブレーキですんで、変速レバーつまりSTIレバーは型式的にはR8070になります。つまり、最上位コンポーネントたるDura-AceのDi2と同様、レバーのてっぺんに追加スイッチ通称"スイッチA"が実装済みなのです。このボタンは別売りのワイヤレスユニットをつなぐことによって

どちらかができるとのこと。……最高じゃないすか(((o(^∇^)o))) こりゃあ是が非にもやるでしょ!(`・ω・´)キリッ

──はい、以上IYHのお時間でしたw

届いた!→では開封の儀っていうか早速取り付けよう

我が家に届いたワイヤレスユニットとケーブルです。

先程載せたのはAmazonのリンクですが、実際はYahoo!ショッピングでできる限り安く売ってるショップを探し、さらにTポイントを可能な限り使って安く仕上げました。もういい加減キャッシュフロー的にも限界が近いし💦
中を開けてみるとこんな感じです。

このユニットの推奨取り付け位置はフロントではなくリア、それもシートステーのあたりだそうで、固定のためのシリコンゴムシート(裏は両面テープ)がステーの形状に合わせて?2種ついています。それとOリングバンド。

リアディレーラに接続されているケーブルを外してこのワイヤレスユニットに接続するため、今度はユニットからディレーラに戻すためのケーブルが必要になります。しかし……ちょっと長さ失敗したな💦 買ったのは150mm=15cmなんだけど、20cmぐらいのにするべきでした。

では早速取り付けます。




やることはさっき書いちゃったので、結果の写真を。このような形でユニットを接続します。あとは本体への取り付け。ゴムシートをまだ両面テープを剥がさない状態でユニットとともに本体に当て、2タイプのうちどっちが適しているか確認します。うちのGRAILちゃんは

コッチでした(彫りが深い?方)。
両面テープを剥がしユニットとゴムシートを接着。位置合わせのうえ、バンドで固定──できた。



H/W的にはこれでおしまいです。至極カンタン♪ 問題は……ここからです💦

ここからはソフトウェアのお話

さて、ノートパソコンを取り出しシマノのDi2チューニング用アプリ"E-tube Project"を起動します。困ったことにコイツ、Mac版がないんですよね💢 仕方がないのでparallels仮想環境上に入れてあるWin10にインストールしてGRAILちゃんと繋いでみるのだけど……認識せず(´・ω・`) 諦めてもう1台あるWindows PC(これもWin10)にインストールして、そっちに接続しています。え? あるならはじめからそっち使えばいいじゃんって? いやまあ、そうなんですけど……コレ、会社のなんですよ(滝汗
まずは接続してみる。

ちょっとモアレが出ちゃってるのはモニタの表示をそのまま撮って補正もしてない状態なのでご勘弁。赤枠で囲んだとこ、ちゃんと出てますね"EW-WU101"の項目が。この時点でワイヤレスユニットはちゃんと接続されています。メニューで「カスタマイズ」を選び、ワイヤレスユニットの操作タイプ:変速操作かD-flyサイクルコンピュータ操作かを選択します*1。ここで一旦PCとの接続は終わり。ケーブルを外して、今度はEdge820Jの方を起動します。設定→センサー→センサーの追加、からその名もズバリ"Di2"なる項目を選びんで検索状態にしたまま、変速ボタンを動かして通電させると──はいキタ!一発で認識♪




前後の歯数を設定ののち、例のスイッチAの挙動を設定します。

  • ボタン1回押し
  • ボタン2回押し(ダブルクリック的な)
  • ボタン長押し

この3つに対してそれぞれサイコンの操作を割り当てられる。レバーは左右にあるしそれぞれで設定できるので合計6アクションも設定できるわけだ。スゴイ!!(°∀°) とりあえず私はこんな風に設定してみました。


(左)

(右)


    • 1回押し: サイコンのページ送り(デフォルト)
    • 2回押し: 記録のスタート/ストップ
    • 長押し: バックライトON
    • 1回押し: サイコンのページ戻し(デフォルト)
    • 2回押し: ラップ
    • 長押し: ライトのON/OFF

設定を完了し早速動作させてみると、おおー、動く。動くぞコイツ!?(°∀°)アヒャ 興奮のあまり写真撮るの忘れてしまいました。痛恨(´・ω・`)→あとで撮り直しました😅

さてここで、いま一度ノートPCと接続します。何故かというとさっき接続した時にこんな表示だったからです。

ワイヤレスユニットのとこと、ファームウェアアップデートボタンが黄色い。そういえばダイアログでも出てたな。アップデートしろって。どれどれ。

……ぁあん!?😠 有線で接続してんのに「Bluetooth LEでやれ」たぁ、ど〜ゆ〜こった? シマノ公式Webサイトを確認してみる。

http://e-tubeproject.shimano.com/?lang=ja

サイトにしっかり明記してますね。

D-FLY機能をご利用の際にはファームウェアアップデートが必要です。
Windows版の場合は無線ユニットのファームウェアアップデートが行えません。
無線ユニットのファームウェアアップデートには、Tablet版/SmartPhone版の E-TUBE PROJECT Ver.3.3.0以降が必要です。

……正直この仕様ってどうなのよシマノさん!(^ω^#)ビキビキ 仕方がないのでiPhoneApp Storeを開き、E-tubeアプリを検索する。

これか。いやこれ、レビューの星の数が散々だし、評価コメント軒並みボロカスなんですけど!? 特にアップデートが何らかの理由で失敗すると以降Di2がウンともスンともいわなくなるって……おいおい文鎮化かよ!? これを入れろってか? これをインストールして作業しろってか?((((;゚Д゚)))))))
まあしかしコレしか手がないといえばないわけで。意を決して(=諦めて)ダウンロード/インストールし、早速起動してみます。見た目はまあまあ悪くない…かも?

ボタンをタップし、本体側ジャンクションAのボタンを長押ししてペアリングを始めます。とりあえずここまではスムーズ……あ、見つかった。アクセスキーをデフォのまんまにしとくのはさすがに如何なものかと思うので別のコードを設定し、とりあえずこれでペアリング終了かな? ん?ダイアログが出てきたけど──あ!待て!ちょっと待って!!😨
気が動転してスクショは当然撮れてないんだが、いきなり

wu101のファームウェアを最新にアップデートします

みたいなダイアログが出て、あれー? キャンセルボタンがないよ? 何これ強制回避不能なの!?(°д°)ポカーン

始まってしまったらもはやどうしようもない。進行状態のインジケータとパーセンテージ表示が少しずつ進み始める。1%…3%…5%…… お願いだからうまくいって? 途中で止まらないで? 落ちないで!?

世の中そんなに甘くなかった

……はい、この通りです。ものの見事にインストールは失敗しました(°д°;;) アプリには「最初からやり直してください」とかダイアログ出てるけど、本当に大丈夫なの? アプリを再度起動してワイヤレスユニットの認識を試みる……ウンともスンともいわない😨 それどころかジャンクションAのモード変更スイッチを押しても、左右前後の変速スイッチを押しても、何の反応もない!!

へんじがない。ただのしかばねのようだ

……やった。やっちまった(°д°)ポカーン まさか私まで先人たちと同じ轍を踏んでしまうのか。あちこちであんなに「注意しろ」って言われてたはずなのに!

文鎮化

そうです。完全にヤラカシました(泣 いうなればコレ。

*いしのなかにいる*

最悪だ。往年のウィザードリィからネタを持ってくるぐらい、完膚無きまでにマジ動かねえ(泣 50-34T/11-34Tの"METABO GEAR"が、あろうことか22速から一気にシングルスピードになっちゃったよ!?!?(大泣

しばし茫然自失ののち。
忿怒とともにワタクシは再度悪足搔きしてみることにしました。ネットでいま一度、文鎮化したDi2の復帰方法についてあちこち調べてみる。まあ予想してた通りろくな情報──つまり成功例が見つからない。よく知られている「最終手段」としてはコレ

を使って「各パーツを単品で直接接続→エラーチェック→ファームウェア修復」すれば確実ですけど、それだけはしたくない。何故って、リンク辿ってお値段見たってくださいよ奥さん! この価格設定、正直意味わかんないから!😤 ……もっとも、販売数が少ないってことに加えて、本来個人じゃなくショップ向けなんでしょうね(´・ω・`)
とにかく、SM-PCE1にだけは手を出したくないので頑張って探すが、残念ながら芳しい結果は得られず。ただ唯一希望を見出せたのが、先日いっしょにグラベルを走った同期のT.S君からの情報。まさかの自力復旧に成功したというblog記事を見つけてきてくれた。

Di2ファームウェア書換え失敗。。。シマノの洗礼 – ゆるっとシクロクロス

ジャンクションA経由でパーツ単体接続! そ、そんなものがあるのか(井之頭五郎風) ジャンクションAは充電用ケーブルとDi2を接続する窓口、Di2国と外の世界を隔てる出入国ゲートみたいなもんですよね。そこからケーブル出しちゃえばなんとかなるのか。実際この方はSM-PCE1購入は回避できてるみたいだし。しかし……ジャンクションAか。件の記事で使われてるのは

外付けのコレなんだけど、ウチのGRAILちゃん、ジャンクションAがどこにあるかっていうと右のハンドルバーだったりする。つまり内装型のコレだったりする😥 ……そうだよねえ、外付けジャンクションなら、他の接続を全部切り離す荒技もできるけど、ウチの子の場合まずコイツをハンドルバーから引っこ抜かなきゃならない(°д°;;)ガーン ……難易度高くないですかソレ?(´・ω・`)
そしてもう一点。他のblogでも見るけど、こういうケースで大抵「やられる」のは内装用バッテリーファームウェアだそうで、コイツに直繋ぎしてチェックすれば復旧→運が良ければ全復旧!\(^o^)/てなるケースが多いみたい。じゃあウチも──はて。GRAILちゃん、バッテリーはどこに入っているのかな?ってところで再びネットを漁っていると、こんな記事が。
www.viking-the-maintenance.com
西新宿のメンテナンス/カスタマイズ/パーツ持ち込み組立専門ショップ"VIKING the MAINTENANCE" CANYON車のメンテを積極的に引き受けてくれるので、既に私も一度利用させてもらってますし今回も既に診てもらうために予約済みだったりするんですが、それはともかくコチラの店主さんのblog記事。これ見て愕然としましたね。引用させてもらいますと

BB裏はこのようになっており、中心の大きく空けられた穴からバッテリー(BN-DT110)を入れていきます。これでお判りでしょう。CANYONのDi2バッテリーはダウンチューブ下に収納されています。

ダウン……チューブ? ダウンチューブだとォーーッ!!*2 しかも写真とか見る限り、バッテリーにアクセスするためにはBB抜かないと無理じゃん!!!(°д°;;)ガーン

はい、詰んだΩ\ζ°)チーン
いや、これ、本当に詰みですね。




さて、納車後わずか1ヶ月かそこらで最新鋭グラベルバイクをIT化どころかまさかのシングルスピード化でママチャリにしてしまったEuvicc。彼の明日はどっちだ!? 次回「後篇」をお楽しみに!(涙目

*1:デフォルトでD-fly側になってるんですけどね

*2:もちろん究極生物になったあのお方の名言からです