euvicc's sphere cycloalkanique

自転車とMETALとその他雑多な物欲記録。そして大病から生還し生き残り続ける奇跡の徒然など。

何故か四十手前にして自転車趣味に目覚めてしまったある男の記録...のようなもの。

ライドの記録、買い物記録、超私的レビューみたいな駄文を書き連ねます。

2021/10、急性大動脈解離(Stanford-A型)から奇跡の生還。

以降は予後のこととかも書いたりすると思います。

【IYH】10年目の浮気

Euviccです。タイトルが穏やかじゃありませんが、大丈夫ですw 本日はボトルのお話。





ロードバイク趣味に手を出して以来、実はず〜っとCamelBakのPodiumシリーズしか使っていなかった*1のですが、10年目──正確には13年目?──にして初の浮気になります😝


どんなものか

Eliteのボトル"NANO FLY 0-100"というのはどういうものか。とりあえず代理店のWebサイトに商品説明が書いてあるのでリンクを載せてみます。





これによると……

温かいドリンクでも冷たいドリンクでも最大4時間保温する事が可能です。驚くべきことにNANOFLY 0-100の重量は僅か145g、衛生面でも安心な保護キャップも付属し、さらに今回のアップデートにより内容物最大対応温度が100℃まで対応。


100℃の熱湯に対応した樹脂製ボトル? しかもそれを4時間保温? マジで?? 金属製のいわゆる魔法瓶だったらわかるのですが、樹脂製ってところに驚きます。



ボトルの保温性能については特に気になるのがやはり夏でして。飲む用であれかけ(丶丶)水であれ、とにかく夏は冷たい水が欲しい。ゆえに私はずっとCamelBakのPodium ICEを愛用しています。導入したのはいつだったかな?🤔





過去の日記を見る限り2015年のことでした。8年近くも前になるのか……結構長持ちかも。



ただPodiumシリーズはICEが「従来の4倍」で、Podium Chillと比較した場合は2倍というのが公称です。つまり時間は明記されていないのですよね。元が1時間なら4倍なら4時間となり、NANOFLY 0-100はPodium ICEと同じ性能ということになりますが……。


届いたので【開封の儀】

外観

NANOFLY0-100はグレー/ダークグレー/ブルーの3色カラバリなのですが、私が選んだのは↑のAmazonリンクの通りダークグレー。メインで使うであろう2号車も3号車もベースカラーが黒ですからね。








最大4時間と大々的に訴求するシールがべったりと貼ってある😨 まあこのシールは簡単に剥がせてボトルに糊が残ることもないのでご心配無く😉



見た目ですぐわかる特徴としてはキャップにカバー(保護キャップ)がついていること。拡大して写してみます。あとボトルの内部も。











この保護キャップ……ちょっと弱そう😒 開閉頻度が多いとあっという間にヒンジ部分が劣化して切れそうです。ゆってみればここは見た目の差別化&おまけ(丶丶丶)なのでしょうね。ノズル部分を咥えて引っ張れば水が出るようになる、標準的な構造です。


比べてみる

ウチで常用しているボトルたちと比べてみます。擦れで印刷もあちこち剥がれだいぶ見苦しいですがそこはご容赦ください。





左からサイズの小さい順に並べて

  • CamelBak Podium Chill : 620mL
  • ELITE NANOFLY 0-100 : 500mL
  • CamelBak Podium ICE : 620mL
  • CamelBak Podium BigChill : 750mL


となっています。保冷材の厚みの分容量が減るのですね。左端のPodium ChillとNANOFLY 0-100は見た目ほぼ同じサイズですが容量は120mLがほど違います。ちなみに最大容量のPodium BigChillはサイズ的にも大きいですが、620mLのICEと高さがほぼ同じです。つまりICEのボトル内壁(保冷材)がそれだけ分厚いということでしょう。



さて、比較というからにはやはりやらねばなりませんよね……保温性能を。今の時季なら、熱いものを入れて何時間保温できるかを計測するのが妥当でしょう。比較対象はやはりNANOFLY 0-100 vs Podium ICEか。ただNANOFLY 0-100は100℃と明記されてるから良いとしても、比較するPodium ICEの方は何度まで耐えられるのだろう?🤔 CamelBakの本国Webサイトでも何度まで許容するのか書いてありませんでしたが、代理店がこんな検証結果を書いていました。





代理店さんなのにCamelBakをキャメルバッとか書いちゃってるのは正直いかがなものかって思うけど──まあいいや。とりあえず↑に曰く85℃まではなんとかなるみたいです。実際は85℃の熱々なコーヒーとかボトルに入れてノズルで飲んだら絶対口内を火傷しますけどね😰 そういう意味では冷たいものを入れて検証する方がやはり安全なのだよなあ。



まあ、やってみるか。……となると温度計🌡が必要っすね。この辺ポチるか。一応食事は自炊メインですし、今後も使い途が無いわけではない。コッチの【開封の儀】は省略w





では検証開始。洗浄が面倒なので普通のお湯で。まずヤカンで100℃の熱湯を沸かします。さっきのリンクからすると80℃ぐらいまで冷ませばPodium ICEの方も対応可能のはず、なのでしばし冷却。で、それぞれのボトルにお湯を満タンに入れて検温。








同時にフタ(それぞれの製品に付属のもの)を締めてタイマーをまず30分に設定し放置……では測ってみましょう。








さらに30分後。








ここまでで1時間です。さらに1時間やってみる。








ここまでで2時間経ちました。この時点での感想は正直ほとんど差がねえな?です。1℃ちょいEliteの方が優ってますが……こんなん誤差の範囲じゃないか? よし、じゃあもう2時間……Elite公称の4時間とやらで最終チェックといこうじゃないか!



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すみません、寝過ごしましたorz 言い訳なんですが、この時期先日の日記の通りコロナ陽性発覚/自宅療養中でして💦 2時間のタイマーは仕掛けたけどその後少し昼寝するかとオフトゥンにinしたらあっという間に夜になっていた、という次第です🙇‍♂️ ま、まあ……でもさ、これまでの測定結果からして劇的な差は出ないのではないかと容易に推測できます。とりあえず結果を見てみましょう。








ほぉ〜〜らね! やっぱり差が出てません。1℃ちょいの差を保ったまま、Podium ICEもNANOFLY 0-100も同じぐらいまで温度が低下してます。うん、なんかもうわかってたよ。そんな気がしてたんだ。




Podium ICEと
NANOFLY 0-100の
性能差は殆ど無い
😠



こう断定せざるを得ませんね。率直な感想を言うと非常にがっかりしております。Eliteよ、お前らがようやく到達したその位置は少なくとも8年前にCamelBakが通過しているんだよ😥




Podium ICEからのコメント(うそ)



何を今さらドヤ顔で「4時間保ちます😏キリッ」とか言っちゃってんの?(藁 確かに100℃の液体に対応したのは初めてかもしれんけど……そんな熱いもん誰も飲みませんて💦 私たちが求めているものは敢えて言わば

50〜60℃の液体を8時間保温できるボトル(で軽いヤツ)


なんですけど? 結局アレかい? THERMOSのボトルとか使えってか? そりゃあ確実でしょうね……重いけど。



なんか久々に無駄な買い物をしたように思います。結局CamelBakは最強だった。願わくば、CamelBakさんには是非ICEを超える保温性能をもつ妥当なサイズ/容量/重量の樹脂製ボトルをリリースしてEliteさんを絶望の淵に叩き落としてほしいものです(←久々にIYHが失敗に終わったので八つ当たりしているw)😤


勿体無いのでなんとか実運用を試行する

とはいえ、買ってしまったからには代金分のお仕事をしてもらう必要があります。といっても冬場の出番はないかなあ。保温性能が同じで冬場のボトル1本運用なら従来通りPodium ICEで事足りるので。使えそうなのは初夏〜秋にかけてのダブルボトル運用の期間。それも3号車GRAILさん限定の話になりそうです。ウチのGRAILさんは前三角バッグを装着している関係でボトルのスペースにあまり余裕がありません。ゆえに

  • ダウンチューブ: Podium Chill 620mL
  • シートポスト: Podium ICE 620mL


での運用となっています。そうすると当たり前の話ですがChill側に入れた液体の方が先にぬるくなるわけです。ICEレベルの保温性能を持ったサイズ小さめのボトルが常々欲しいと思っていた次第です。……という時にあらためて比較写真見て気づきました。Podium ChillとNANOFLY 0-100のサイズってほぼ同じじゃない?





あらためてふたつを並べて撮ってみると……うん。間違いない。キャップの高さを除けばほぼ同サイズですな! もちろん、NANOFLYに替えると容量は620ml→500mlに減るわけですが、どちらかといえば保温性能の方が重要でしょ。



そんなわけで、NANOFLY 0-100をまずはそのままGRAILさんのダウンチューブにセットしてみました。





残念。ちょっとキツいか。見込みが甘かったかな? いや待て。キャップを差し替えてみたらどうだろう? うまくすれば、キャップ分高さが減ってくれてうまい具合に収まるのではないか?🤔 →やってみました。










撮り方とサイズ編集(トリム)が下手くそでキレイに同サイズで揃えられなかったorz ①がデフォルトで②以降はCamelBakのキャップ。②:旧タイプ、③:新タイプ、④:シャワーヘッド、です。で、結論からいうと②→逆に高くなっちゃうから❌、③→きちんと閉まらない(回し過ぎるとパキッと外れてしまう)ので❌、となり、唯一使えそうなのは④のシャワーヘッドでした。セットしてみます。





……あれ? 思ってたほどスムーズに収まらないorz まあでもさっきよりはマシか? Podium ICE(こちらも夏想定でシャワーヘッドに差し替え)と一緒にセットしてみるとこうなります。





うーん😕 微妙だな。まあいいか。とりあえずこれで運用してみよう──といっても半年ぐらい先の話ですがね😅


実走で試してみる

↑で書いた話を実践するのはまだ先の話ですし、それまでNANOFLYを寝かせておくのもなんか癪に障るw ということで、ボトルを装備して実走してみることにしました。今回はデフォルトのキャップです😁





コロナ🧚‍♂️の自宅療養期間&なんとなく自粛?期間も明けた日曜日。出る前に家でコーヒー淹れてボトルに突っ込んでのスタートです。コーヒーに凝った趣味は持ってませんので普通にカルディのコーヒーパックを2つ使ってます。さすがに、熱い液体をボトル(のノズル)から直接飲むと絶対に口の中を火傷するので少し冷ましてますが。



走りだして20〜30分経過し「そろそろいいだろう」とボトルをケージから引き抜きひと口飲もうとするのですが、ここで気づきました。例の透明な保護キャップ?が開けにくい!😠 両手が使える状態ならなんてことはないのですが、走行中で片手しか使えない場合はだいぶメンドクサイです😔 口で咥えて外さなければなりません。さらに、ボトルって走行中引き抜くと逆手になると思うのですがその状態だと余計無理ですね。なんだよこれ。邪魔なだけじゃん👎



自宅を出たのがほぼ10:30、荒川右岸を遡上して朝霞水門で停めて休憩したのが11:30でした。ほぼ1時間経っています。路肩に座って両手で扱う分には普通に使えるんですけどね。ひと口飲んでみると……うん、ヌルいな。結構冷めてる気がします。





室内での検証時よりはるかに冷めるのが早い。ボトルケージにセットして気温4℃ぐらいの中を走っていたわけだから、冷気に当たり続けて熱が奪われていくのは当たり前っちゃ当たり前か。



荒川を渡るのが面倒臭くてそのまま右岸を走り続け、羽根倉橋、治水橋を抜けて上江橋に到達──したらその先がまたもや工事で通行止め🚧 この時点でそれ以上荒川を遡るのは諦め、川越でコーヒー飲んで帰ることにしました。16号沿いのコンビニで一服します。朝霞水門到着時から1時間経ってるので合計2時間ってとこか。ボトルの中のコーヒーはというと……なんかヌル冷たいってぐらいまで冷えてました。もう()めたではなく()えた。なんだよ……2時間も保たねえじゃん😤



樹脂製ボトルの限界……なのでしょうね、これが。そもそも室内の検証でPodium ICEと性能が変わらなかった時点で想像はついてましたが、実運用でも似たようなもんでした。この時点で実走検証は終了です。川越市街までゆるゆると走りいつものカフェ*2カプチーノをいただいて、帰りは荒川を通らず別ルートで帰宅。清瀬のあたりからは地図を頼りになんかうまいルートがないかと探しながら走ったのですが全然ダメでしたね。あの辺、マジできれいな道がない😔


まとめ

もう一度結論を述べると、今回のIYHは失敗です。恐らく私が期待しすぎていたのでしょうが、その分失望は大きい。個人的には、同じ性能なら容量の多いCamelBakのPodium ICEで充分でした。ましてや、今のように負荷をかけないライドでボトルの重量だとかを真剣に気にしなくて良いなら、携行すべきは真空断熱のステンレスボトル一択なんですよね😅 いやそうだろうな(丶丶丶丶丶丶)と初めから思ってはいましたが、あらためて確認というか、追認したって感じです。



メーカー(と代理店)公称の「最大4時間保温」ってのも、あくまで最大なので必ず4時間保温できるとは言ってないみたいな話なんですかね? いや、もう、別にいいですけど。通信速度と同じでベストエフォートみたいなもん、と捉えるべきなのでしょう。たぶん。



とりあえず確実に言えることはあの保護キャップは不要。単なる邪魔者でしかなかった。あんなん無くして、ちょっとでも価格下げた方が良かったんじゃないですかね? てゆうかCamelBak Podiumシリーズの"ジェットバルブ"でしたっけ? あの飲み口はやっぱり最強です(個人的感想なので異論は認めますが)。じゃあCamelBakのままでよかったんじゃん。浮気なんてするもんじゃねえなあ?



浮気は良くない!というオチがついたところで、今回はこれぐらいにしておこうかと思います(苦笑) ではまた!👋

*1:最初期──2号車をお迎えする前はペットボトル運用でした😉

*2:前々日に隣のお店が火事で焼けたので心配だったけど無事に営業再開していました。よかった😮‍💨