Euviccであります。
長い梅雨が明けた瞬間、さっそく夏が容赦なく、それも今までの遅れを取り戻そうとしているかのごとく猛威を振るって日本国民を──ていうか私を殺しにきています。毎日体温並かそれ以上の最高気温を叩き出してくれやがるもんで、せっかくの夏休みも私はほとんど自転車に乗れませんでした。久々のグループライドだというので乗ってみた最終日は見事に熱中症にかかりDNFする体たらくorz もうそろそろ8月も終わりなんだからいい加減にしてほしいものです。ね? もうやめて!? 私のライフはとっくに0よっ!?☠️
雑な季節のご挨拶もほどほどにして本題を。今回のネタは久々にアプリのレビューです。対象はこちらになります。
発端はもちろん衝撃のあのニュースから
そうです。2020年3月末に訪れる、ルートラボ(を含むYahoo! LatLongLab)のサービス終了です。
LatLongLab (LatLongLabサービス終了のお知らせ)
いや〜これショックでした。だって、昨年2018年に7年間の沈黙を破って機能改善/更新が再開され、以降今年もそれは続けられてきたのですから。……少なくとも、2月までは。そして唐突に↑のアナウンスですよ奥さん! 少なくとも私の周りの自転車クラスタの方々、その結構な割合(特にブルベ/ロングライド界隈)から悲鳴があがりました。その様は控えめに言っても阿鼻叫喚。
(画像はイメージです)
そして溢れるルートラボ難民。
(画像はイメージです)
ルートラボ終了!? マジで!?(°д°;;)ガーン
ルートラボ終了……つらい(´・ω・`)
これから何使えばいいの……(ノД`)
一言一句同じではないですが、だいたい似たようなツイートが溢れかえっていたものです。中にはめっちゃ怒ってその怒りのたけをぶちまけてる人もいて*1、気持ちはわかるけど所詮は無料のサービスだしサービスが継続される保証なんてそもそもないのに何言ってんのコイツ?(藁) と失笑を禁じ得ませんでしたが(・∀・)ニヤニヤ
まあでも、事前にライド計画を立てるための手軽且つ強力なツールが近々確実に喪われるというのは実際大きな痛手です。特に一度も行ったことのない場所へ行くには事前のルート検討が不可欠……とまでは言いませんが、ナビ頼りなんてつまんなくないですか?
斯くして、他の皆さんと同じようにルートラボ難民と化した私の、
他にルートを引けるサービスはないのか?
あらためてルートラボを振り返る
それにしても、たかだか無料のいちWebサービスでしかなかったルートラボのサービス終了が(一部の界隈に)大きな衝撃と混乱を巻き起こしたのでしょう? 答はもちろん、便利だったから。こう言ってしまうとそれで終了してしまうのでもう少し掘り下げます。
- データの保存/保護/公開が容易
- Yahoo!(ジャパン)のサービスゆえさすがに保存するにはYahoo! Japan IDが必要ではあるのですが、アカウントの作成は無料ですしw あと作ったルートを非公開にできるところもgoodでした。
その一方で、作ったルートをblogとかSNSにURLをコピペするだけで公開できる点は秀逸でした。グループライドする時に仲間へルートを送りたい時「ここ見てね〜」でURL送ればおしまいですもん。
- データ出力ができた
- 作ったルートは皆さん基本的にサイコンに取り込んで使いますよね? もちろんルートラボはそういう意図にも対応できてて、取り込むためにデータをエクスポートできます。しかもデファクトのGPXだけでなくGoogle Map/Earth向けのフォーマットであるKMLにも、GARMINがトレーニングデータ用にGPXを拡張したフォーマットTCXにも対応する。これは実際相当ステキなことです。
- 無料
- 最後にはこれに尽きますね(・∀・)ニヤリ ここまでできて無料。完全無料ですよ? ほんと最高\(^o^)/
こう書いちゃうと良いことづくめのようにも見えますが、その一方で不満な点もたくさんありました。
- ルート作成はパソコン上でないとダメ
- 「道ピタモード」の精度が微妙
- ↑一般道/自専道しか対応せず河川敷や林道にはスナップできない
- スマホ向けWebサイトの表示が微妙
- ポイント数が多すぎると保存できなかった(のちに改善)
ルートラボは情報機器の中心がパソコンであった頃からのサービスです。機能をそのまま全面的にスマホ向けに移植するのは一朝一夕にはいかないでしょう。そこはまあ、仕方がないです。そこは割り切るとして、個人的に一番改善してほしかったのは「道ピタモード」の精度/適用範囲UPですね。いつも普通に通っている荒サイのルートが、何故か一部分だけルートラボだと通ってくれなかったりする。何度やり直してもダメなので結局「直線モード」に切り替えて折れ線の連続で経路を作っていくことになる。ルートラボ側にしてみれば自転車特化ではなく汎用のツールだから「なんでサイクリングロードに道ピタしねえんだ(°д°#)ゴルァ!!」などと一部の界隈から文句を言われる筋合なんて当然ないわけですが、そうはいってもこれ……けっこうなストレスです(´・ω・`)
林道とかになっちゃうともはや道ピタモードは全くアテになりません。したがって最初から直線モードでちまちまと折れ線を引いていくわけですが、そこで利いてくるのが今度はポイント数の上限。昨年末にポイント数の上限が大幅増加されるまでは8,000ptまでしかなく、カーブが連続する林道や峠道でルートを引こうものならあっという間に上限に達してしまうのです😤 レベルキャップ解除の結果上限は20,000ptと倍以上になったのでめっちゃ喜んでたのですけどね。それなのにサービス終了って……😭
嘆いても仕方ありません。世界は広い。きっと、ルートラボの代わりになる──否、ルートラボを超える、はるかに使いやすいサービスがあるはずだ。きっとあるに違いない。てゆうかお願い、そんなサービスあったら教えてエロい人!!🙏 →なぁんて他力本願してても埒があかないので、頑張って自分で探すことにします。
ルートが引けるサービスってあるの?(けっこうあった)
地図サービス/アプリはたくさんあるし、さらに軌跡記録やナビ機能を持っているものもまあそれなりにあります。ですが操作者の意図通りに経路を引けるとなるとどうでしょう? もちろん一定のニーズがあるはずですから無いこたぁないです。加えて、日本産に拘らず海外のものも視野に入れれば……うん、結構あるじゃないですかw
とりあえずパッと思いついた/見つけられた範囲内でリストアップし、使い物になるかどうか検証していきたいと思います。ちなみに評価の観点は
- サイクリングのためのルート作成に(なるべく)最適化されていること
- UIが使いやすいものであること
- スマホでも使えること/webベースでもよいがデフォルトブラウザで表示が崩れずちゃんと動くこと
- なるべく余分な費用がかからないこと/有料の場合は妥当な価格帯であること
こんな感じです。例のごとくアプリはiOS向けのみになっちゃいます。ゴメンナサイ🙇♂️
Google My Map
Google Mapの機能のひとつで、ユーザーが独自にレイヤーをかぶせる形で、好きなように地点を登録したり線を引いたりできる機能です。当然完全に無料ですが、ただまあ正直……使いにくい(´・ω・`)
この画面にたどり着くのもちょっとわかりづらくて、Googleマップの「メニュー」から「マイプレイス」を選び、そこでさらに「マイマップ」を選んでからメニューの一番下にある「地図を作成」でようやく開くことができます。ルートを引きたい場合は「ラインを描画」をクリックしてそこから自動車/自転車/徒歩を選択するとクリックしたポイントとポイントをリアルタイムで線が結んでルートが作成されます。
問題は……自転車のルート作成に対応していないこと💢
そういえば経路探索でも、日本の地図上でGoogleは何故か自転車ルートの検索ができないのでした。代替手段として徒歩モードでルートを引くという手がありますが、その場合設定されるルートが自転車用の経路として最適かって点でちょっと疑わしい。「(°д°;;)エーッ!? そこ通れるの??」みたいなケースもままありますし。もちろん道路にスナップせず直線とポイントで結んで経路を作っていってもよいのですが、デスクトップアプリケーション(Webだけど)でその手しか使えないって、メリット全然ないじゃないですか😓
加えてさらに残念なことに、スマホ版アプリ(私の場合for iOSのみの確認になってしまいますが)上ではルート作成ができません。参照のみになってしまいます。う〜ん、今後のツールとしてメインで使いたいかというと答はNOになってしまいますね。……勿体ねえなあ。
Strava
マップサービスではなく、自転車やランニングなどワークアウトのログを記録/共有できるサービスのStravaです。
実はStravaにもルートを作成する機能があったりします。"Stravaルートビルダー(β)"なるものがそれ。
Stravaのルート作成機能の"売り"はサーバにアップされている膨大な量の走行ログからはじき出されるというサイクリングに最適なルートの自動生成、らしいです。すごい。じっさい起点から通りたいところをクリックするとビシッと経路を設定してくれます。Googleと違いこちらにはちゃんと自転車用にルートが作成できます。スバラシイ。
あと、StravaはGARMINととても相性が良いのも魅力ですね。といっても私はEdge820Jしか持ってないのでそれ以外(例えばeTrexとか?)についてはなんとも言えないのですが😅 Wi-Fiでネットワークに接続できることが前提ではありますが、Edge側にconnect IQプラグインを入れることにより、GARMIN側からStravaで引いたルートに直接アクセスができるようになるのです(!!) いちいちUSBケーブルを持ち出してPCとつなげて──などという煩雑な作業から解放されるステキ機能です。……そもそもGARMINのルート表示/ナビ機能を使わない私にとっては意味がないのですが(苦笑)
さてスマホ側のお話。もちろん、アプリがあります。
ちょっと前まではアプリ上では参照(と実走時のログ記録)のみで、ルート作成の方はWeb版しかなかったようですが、ごく最近──本当にごくごく最近、スマホアプリ内の機能のひとつとしてルートを引ける"Strava Route Builder for Mobile"をリリースしたそうです。
さっそく見てみましょう。どんな感じでしょうか。画質が悪いですがTwitter投稿から埋め込んでみます。
Strava Route Builder for Mobile (beta)
— Euvicc@さあ次はどこのグラベル行く?((o(^∇^)o)) (@Euvicc) 2019年8月5日
動画投稿テスト pic.twitter.com/WsS7D7CAXm
ちゃんとスマホのタッチ&スワイプUIに対応していて、右下のペンボタンをタップしたら始点から終点に向かって指でピーっと線を引けば、指で引いたラインになるべく沿うかたちで経路を引いてくれます。これはなかなか(・∀・)イイ!!
だがAppleマップを使っているのが非常にいただけない😤 その地図じゃ、林道や河川敷の遊歩道などの細い道は地図の表示をMAXまで拡大しないと表示してくれません。ちなみにWeb版の方はOpenStreetMapを使っているようで道の表示は幾分かマシなのですけどね。なお、マップは変更ができません。デフォルトマップ固定なのかな? それならば、android端末ならGoogleマップだったりするのでしょうか*3?
もうひとつ。これは現状が「ベータ版」扱いだからってこともありそうだけど、ルートビルダーにたどり着くまでの操作ステップが若干面倒です。メニューから「Myルート」を選び(スマホ版アプリだとその前に「プロフィール」ペインに移動する手間が加わります)、そこから「新しいルートを作成」のボタンをタップ/クリックしてはじめて上記の作成画面に入れます。わざと見つけにくいようにしてあるのかな? 何にせよ煩雑です。まるでこのルート作成機能をあまり使って欲しくないかのようなUXですね。
先述の通りStravaのオートルーティングはバックエンドに蓄積された膨大な量の走行ログをもとにしています。それ故か、「いや自分的にはそこ通りたくないんだけど?」みたいなルートが設定されることもあるようです。そういえば先日の中津川林道攻略コース(こまどり荘〜三国峠)を試しにオートルートしてみたけど「(°д°;)ハァ!?」って経路になってましたねw 明らかに尾根道──登山道を通ってたような💦 ……まあ、林道を走りたかったら自力で引いた方が良さそうです(場所にもよるけど)。
あと、ルートの共有という点ではどうでしょうね。Stravaにアクセスするためにはどうしてもアカウントを作る必要があります。今どきStravaのアカウント持ってないのなんて
ということで、デスクトップPC上のルート作成環境はたぶんStravaを使えばほぼほぼ大丈夫だろうと思います。ただ、100%の信用はできない感じかな😅 始点から終点まで一気にオートルーティグさせるのではなく、ある程度立ち寄りたい(通過したい)ポイントを幾つか決めておいた方が良さそうです。
Ride with GPS
the best bike route mapping tool for cyclists, runners or anyone wanting an easy yet powerful fitness route planning experience
です(Linkedinより)。創立は2007年で、10年以上経っているまあ老舗といってよいサービスです。メニューの"Route Planner"から作成画面に入ると、こんな感じです。
ルートラボの更新が途絶えてちょっと使い物にならなくなってきた頃、代替できるサービスを探して最初に見つけたのがこちらでした。はじめから"route mapping tool"と銘打っているだけあって機能はちゃんと備わっています。シェアもちゃんとできる。
実際、このサービスは機能がとても豊富です。オーバーレイするマップもけっこうな種類選択でき、デバイスに送信するためのファイル形式も
- FIT
- TCX
- GPX
- KML
- 画像
をサポートしているのみならず、なんとキューシート用にCSVの出力にも対応している(!!!) ちなみにキューシートって何?て方は↑の画面スクリーンショットで左側を見てください。
何km進んで右折
〜交差点を左折
:
:
みたいなのがあるでしょう? これがキューシートで、ブルベ民たちがよく使います。そもそもブルベにおける走行ルートの指示はこのキューシートを使う前提*4ですしね。
さて、スマホアプリの方はどうでしょう。
こちらはこういう画面になります。
アプリで直接行えるのはライド記録のみでルートは参照のみになるようですね。……うん、予想してた。
我々日本人にとってちょっと敷居が高いのはUIの言語が英語のみってところですね。加えて、機能をフルで使うには月額課金せねばなりません。無料コースのままだとルートの保存が確か3本までしかできなかったような気がします(試した)【→訂正: ルート作成上限は現在かかってない模様(?)です。10本以上作れているという実地報告あり。指摘に感謝🙇♂️>友人T氏】。料金ですが、BasicプランでUSD50/年、PremiumだとUSD80/年です。日本円かつ月額になおすとここ最近円高なので……Basicが¥440/月、Premiumは¥710/月ってとこ(2019年8月現在)ですか? 機能を考えると決して高くはないと思いますがそこは各人の費用感によるでしょう。
【追記】BasicおよびPremiumで解放される機能は以下の通りです。記事訂正ついでに追記しておきます。
↑を見る限りだと充実のルート作成機能をアンロックするにはPremiumが必須みたいですね。それと年額だけでなく月額課金コースもあるようですが……ちょっといいお値段するみたいです💧
私は現在Stravaの有料コース"Summit"に入っていて既に¥960/月課金しちゃってますから、ちょっとこれ以上月額課金増やしたくないです(滝汗 トレーニングに重きをおくかルート作成に重きをおくか、が選択のポイントかと思います。といっても、私はトレーニング全然重視してないんですがね😅
GPSies
このサービスでもルートを引くことができたようですが、残念ながらつい先日"AllTrails"という別サービスに吸収?されてしまったようです。私はサービスの内容とか使い勝手とかをきちんと調べることができませんでしたorz
どんなサービスだったかはこちらのblog記事が詳しいです。
そしてそのサービスの終焉についても。
ルート作成機能は計画してない、らしいです。残念😞 まあ、諦めましょう。次だ次。
スーパー地形
『カシミール3D』というソフトウェアをご存知でしょうか。
www.kashmir3d.com
カシミール3D - Wikipedia
DAN杉本氏が個人で「趣味で」開発・公開している3D地図ソフトです。機能の中核は地図のブラウザなのですが、このソフトを単なる地図ビューワだと思ってはいけない! なんとアンナコトやコンナコトが──あ、いや、あのすみません。私Macなものでカシミール3D本体は使ってない*5んですよ(滝汗 まあちょっとこちらの本家の方は私じゃ説明できないのでコッチを見て!?(雑ですいません)
本題はこのカシミール3Dのスマホ版。地形を感じる3D地図アプリ『スーパー地形』の方です。
国土地理院発行地形図にプラスしてカシミール3Dオリジナルの「スーパー地形」マップが見られるの本当にスゴイ。しかもそこにGoogleマップのレイヤーを重ねられるというのが感動的ですね。実際このアプリは地形好きとか登山者に人気のようです。断面図とかパノラマ展望図とか本当にスゴイ(語彙力喪失で同じことしか言えないw)
ところで、このアプリでもルートを引くことができます。やり方は画面の下部中央「GPS」をタップすると出てくるサブメニューから選びます。
「ルートの作成」「トラックの作成」どちらでもできるのですが、これの違いはなんなのでしょうね? ひとつ言えることは「トラック」の方だと地形の高さに沿ったラインが引けます。こんな感じに。
……うん、直線です💦 このアプリでのポイント指定方法はちょっと独特で、画面の中心からポイントが動きません。背後の地図を動かして決めたところでポイント選択するという仕組みになっています。なんていうか……ドラクエ?😅 始点と終点だけ選択しても前掲のとおり直線で結ばれてしまうので、ルート作成ツールとしてこのアプリを使うのは正直しんどいです(´・ω・`) 頑張って作ってみようとしたけど挫折した結果がこちらになります。
秩父鉄道三峰口駅を出たところから三国峠までルート引いちゃるぜ!とトラック作成を始めてみたはいいが例の独特のUIを駆使しつつ道のカーブは手でシコシコとマップを動かして点を打って──てやり続けるのに発狂しかけて早々にやめちゃった次第です(苦笑)
結論からいうと、サイクリング用のルート作成ツールとしては向いていません。でもこのアプリの真価はそんなところではないと思います。ヒルクライマーや林道好き好きマンは持ってて絶対損はないです。android版もあります。有料だけど買い切りだからお財布にもやさしい。オススメですよ。私もこのアプリはもうちょっと使いこなしたいと思います。
フットパス・ルートメーカー
このアプリを見つけたのは何がきっかけだったか、もはや自分でも覚えていません💦 が、アプリの紹介を見てみて「おおおっ!? これは……ッッ!!!」てなりました。App Storeにおける紹介はこんな感じです。リンクは冒頭に記載しちゃってるので省略。
……なかなか豊富な機能。てゆうか、見せ方上手いな?🧐 それはともかく、このアプリの最大の売りはiPhone上で始点から終点まで指で雑に線を引いても、アプリが上手いこと経路にスナップしてルートを作ってくれることです。たぶんこれはほかのアプリ/サービスには今まで無かったのではないでしょうかStravaアプリのルートビルダーforモバイルにもあったヤツですね。もちろん、起点と終点(経由点)をタップするやり方でも使えます。ただしApp Storeの紹介を見る限りではデフォルトのAppleマップではなさそうです。
それにしても、Stravaのルートビルダー(アプリ版)とできることがあまりに似通っていることがちょっと気にかかります。なので開発ベンダーとかアプリ開発の経緯について少し調べてみたですが、どうも皆同じことを思っている?ようで
Stravaのルートビルダーはfootpathのアイデアを盗んだのではないか?
とか結構噂が立っている模様。
↑のリンク先記事、結構辛辣に書いてありますね。ていうか、フットパスの開発者が「Stravaはウチのアプリのアイデアおもきしパクっとるやんけ!」と文句をつけたっていうのが真相か(英文斜め読みなのであまり正確じゃないかもです)。実際にStrava側が盗用したのかどうかは私には判断つきませんが、少なくとも「画面をスワイプして線を引くと道にフィットしてルートを作る」機能を先行して作ったのはこちらのアプリであることは確実なようです。……なら、せっかくなので試してみることにしましょうか。
君に決めた!
まずはお試し
とりあえずダウンロードしてまずは開いてみます。すると、こんな画面に。
もちろんGoogleマップではないし、よく似てはいるけどどうもOpenStreetMapそのものでもなさそう。メニューから調べてみるとMapboxというサービスらしいです。
www.mapbox.com
mapbox - Wikipedia
Wikipediaに曰く…
Mapboxとはウェブサイト、アプリケーション向けオンラインカスタムマップの大規模プロバイダで、 主にFoursquare、ロンリープラネット、Evernote、フィナンシャル・タイムズ、ウェザーチャンネル、Snapchatで採用されている。
地図データのソースはOpenStreetMapとかNASAとかその他からもってきてるそうな。どちらにせよ、この広大かつ詳細な地図データがオープンで手に入るってすごいですよね🤔
画面の説明ですが、上にあるテキストボックスはもちろん検索窓です。地名を入れると途中まででもオートコンプリートがきいて前方一致で候補を出してくれます。テキストボックスの左端は保存されているルート一覧を表示させるリンクになっています。
一方画面下部のボタン類ですが、まず中央のいちばん大きいペンマークのボタンがこのアプリのセールスポイントである「ルートを引く」モードの開始ボタンです。このボタンをタップすると左隣に消しゴムボタンが出現するので、そちらをさらにタップした場合は既に引いているルートを消すモードになります。また右隣に最初からあるボタンは「地図にあわせる」のON/OFF切り替えです。ルートラボでいうなら便利だけど微妙に残念な道ピタモードですね😉 アルファベット大文字の"U"が斜めになったように見えますが磁石🧲のことで、つまり「道ピタ」のON/OFFです(このスクショでは無効にしてあるので斜線が入ってます)。有効にしてみましょう。長押しするとランニング/サイクリング/自動車の各モードを選べ、選択するとメッセージが表示されてボタンが「有効」を示すブルーに変わります(斜線も消えます)。
右下に並んでいるボタンは上から順に
- 現在位置
- 設定変更(マップ/レイヤーの選択とルーティグモード)
です。
まあものは試し。ルート引いてみましょうか。
フットパス、ちょっと試用してみた。
— Euvicc@さあ次はどこのグラベル行く?((o(^∇^)o)) (@Euvicc) 2019年7月29日
なかなか面白い。ルートラボの道ピタモードみたいに地点をポイントするだけでルートを引いてくれる。
徒歩/自転車/車とモードを選べるようだが、どれぐらい「妥当な」道になるだろうか?
検証してみてもよいなあ。 pic.twitter.com/x6RJBj7iwT
このケースでは始点〜経由点〜終点とタップして勝手にルートを引かせています。線を描いてオートルーティングするやり方だと
#footpathapp によるルート作成テスト(blog動画貼り付け用) pic.twitter.com/XPPxpT6EIg
— Euvicc@さあ次はどこのグラベル行く?((o(^∇^)o)) (@Euvicc) 2019年8月14日
こんな感じになります。Stravaのモバイル版と比べるとベースの地図がMapboxなので全然見やすくわかりやすい。UIの日本語訳が微妙な気もしますが一応意味はわかる範囲。ルートが描かれた直後に出る「戻る」は同じルートを使って起点に戻るオートルーティング、「円戻る」ていうのはちょっと意味不明ですが、アプリのチュートリアルの方はスクリーンショットが英語なのでそちらを見ると"Loop"……ああなんだ、そういうことか。タップしてみると違った経路で起点に戻るようなルートを引いてくれます。なかなか面白いです。
ところで、指でラインを引くのって適当にやる分には楽でいいのですが、始点と終点をきっちり決めたいときには少々精度に欠けます。そこでこんなものをゲットしました……100均で。
まさか自分がスタイラスなんて買うとは思わなかったです。でもこれがあるとルート引きの精度がめっちゃ上がります……当社比120%ぐらい(根拠はない)🤗 でも正直、ペン先(チップ)の形状はもうちょっと硬くて先が尖りめのヤツがいいですね。100均のだから文句言えないけど、買ったヤツ写真の通り先が丸くしかもかなり柔らかいので、ポイントをタッチしても若干精度が下がるのですよ(´・ω・`)
とまあ、こんな感じで使い心地は悪くないです。寧ろかなり良い。デスクトップ版はないのでアプリで完結します。面白いです。残念ながらiOS版しかないですが、是非android版もリリースしてユーザーの母数が広がればいいのになあ、と思います(現在開発中らしい)。
ただね。
まことに残念なことに、無料版だとシェアができません。ファイル形式は
に加えてブラウザ閲覧用にURLでの出力や地図画像の出力までサポートしてるのに。また、引いたルートを保存できるのも5本までです。やってみようとするとこんな風にブロックされます(´・ω・`)
おいおい待ってくれよブラザー。せめて1種類ぐらいはエクスポートできてもいいんじゃない?😫 とは思いましたが、向こうも商売でやってるんだし全部ロハってわけにはいきませんよね。OKわかった。課金はいくらなんだい?
訳が微妙www Googleの翻訳エンジンで直訳したっぽい匂いがプンプンしますね(苦笑) まあ、日本語ローカライズできるような人が開発者の中にいるわけでもなさそうなのでこれは仕方ないかな、と。てゆうか、どうでしょうねこの価格設定? 年額課金にするとエラいお得な感じがします。単月で¥450に対して年間¥2,600を12ヶ月で割ると……なんと半額以下ですよ?? RideWithGPSよりも安いんだよなあ〜……あ。あれ? 意識が遠のく──
課金しちゃいました(・ω<)テヘペロ
気がついたらこんな画面が。なんでだろー(棒)
黙れネコ型ロボットめ💢
やらかしちゃったからには使い倒さないといけません(使命感) とりあえず手続き終了後もう一度さっき引いたルートを開くと……おや。少し表示が変わりますね。
どうも、勾配のキツさでラインを色分けしてくれるようになるみたいです。そういえばルートハブでもそんな機能を実装していましたね。良いかも。せっかくだからもう1本ルートを引いてみました。私の経験上今まで一番しんどかった勾配があるルートといえば……ええ、もう、アソコしかありません😁
スクショだけなのもなんですからURL出力も試してみました。このようにリンク貼り付け/埋め込みもできます😉 勾配の色付けはしてくれませんがね。……いや〜コレいいわあ。捗るわぁマジで(((o(^∇^)o)))
あまり使うつもりないですが、ハンズオンナビゲーション機能なるものも搭載しています。つまりイヤホン/スピーカーから音声で指示を出すアレですね。キューシート出力も可能なので、キューシートの通りに音声を発するということですかね。使うつもりないとは書きましたが、今度どこかで試してみようかな。都市部であちこち右左折が多いルートを引いてみれば、精度がどれだけか確認しやすいかも?🤔
まとめ: 結局どのサービスがいいの?
この記事は基本的にフットパスのレビューをメインにしていますが、同時にタイトルにも書いている通り「ルートラボ亡き後」におけるルート作成ツールの最適解を探す、そのプロセスの記録でもあります。といっても、同じことをやってる先達はググればいくらでも見つかるしあくまで私なりの結論(それも現時点で)ってことになるわけですが。
デスクトップ環境
Windowsパソコン/Macを持っている方なら基本まずそちらを使うでしょう。その場合基本的にマウス/タッチパッドでのオペレーションで
- Stravaルートビルダー
- Ride with GPS
の2択になるのはほぼ間違いないでしょう。Stravaのアカウントを持っている人は普通にStrava使えば良いのじゃないかな、と思います。Stravaだと引かれるルートがなんか微妙って思う方やキューシートが欲しいブルベ民ならRide with GPSかと。明らかに機能豊富ですし……ただ課金しないとイマイチ"痒い所に手が届"かないですけどね。
スマホ/タブレット
そもそも画面小さいしそんなデバイスでわざわざルート作る必要あるのかよ?という層が圧倒的であろうことは一応わかっていますが、最近若者たちの中にはパソコンを持たず全てスマホ(かタブレット)で済ます方々が増えているそうじゃないですか? なんでもそういう子たちはキーボードが打てず就職してからパソコンが使えなくて苦労する……なんてのもいるそうで、昭和生まれパソコンど真ん中世代のワタクシからしてみるとびっくり仰天ってなもんですが──話が逸れました。要はスマホ/タブレットでルートを作るケースだって発生しうると言いたかったわけです。それに我々オジサンだって、ちょっとツーリング行こうなんて時に重くて嵩張るノートパソコンなんて携行しないでしょ?☝️
タブレットだったらそれなりに画面が広いのでパソコンと同様にブラウザを起動して先述の2サービスからどちらかを選んでもよいでしょう。ただスマホの場合は……やってみて結構苦労しました。スマホのブラウザに完全に対応できているサービス/サイトってなかなかないですし、デスクトップと同じ表示にすると文字も地図も小さすぎて正直実用に耐えません(´・ω・`)
……ということで、私はスマホ向けだったらフットパスを推したいと思います。わざわざ課金までしてレビューしてるわけでこの結論は半ば必然なのですが(苦笑) でも実際悪くないのですよ? 前掲の中津川林道のルートも(Stravaのそれと違って)一発で真っ当な道を通る経路でルーティグしてくれましたからね😉 まあStravaとフットパスのルーティグ精度の違いは今後も併用して検証してみたいところではあるのですが。多分だけどヒートマップで色が濃い≒サイクリングでよく使われる経路の場合はStravaの方が強いのかもしれませんね? せめてOpenStreetMapを採用してくれてたらなあ……。
結び
今後は、この日記にルートを載せる際もなるべくフットパスを活用していきたいと思っております。なお「こっちのサービスがあんなことこんなことできてもっとオススメやで( • ̀ω•́ )✧ドヤッ」みたいなのがありましたら、是非是非
あと今回自前でルートが弾けることが前提だったため惜しくも選から洩れたルートハブですが、それでもこちらにはすごく期待しているんです。
現状ではルートラボで作成したデータをインポート&表示する機能とGPXなどにエクスポートする機能のみですが、ルートを引く機能も開発進行中のようですし、なるべく課金とかしない方向でいきたいという開発者様のその意気や良し*6!!👍 今後も頑張って続けてほしい&何か助けられることがあれば是非協力したいなあ……とうっすら思っている次第です。
長くなりましたが、この記事はこれぐらいにしておこうと思います(結局書き上がるのに1ヶ月かかりました💧)。ではまた!!👋
*1:自転車歴はともかくITリテラシーの低いご老人にそういう手合いが多かったような気がするんですよね……ε-(´∀`; )ヤレヤレ
*2:これは少々正確さを欠きリニューアルされるまではMicrosoft Silverlightプラグインが必須だったのですが😓
*3:そもそもandroid版アプリにもこのルートビルダーが実装されているのか私は知らないのですが😅
*4:私はブルベに参戦したことないので伝聞ですが、今のトレンドはeTrexとかにルートデータを食わせてそちらを見るのがトレンド?らしいです
*5:parallels上にWindows10を入れてあるので使えないこともないんですけどね……
*6:と言いつつ継続的な開発リソース確保のためには課金した方がいいと思うしサービスが軌道に乗って課金プランができるならば喜んでドネートしたいとは思っています