Euviccです。
"奥秩父ぼうけんのたび"も3回目を数え、当初は新鮮だった景色もちょっとだけ見慣れてきました。独りで行っても仲間と行っても必ず
この時のライド終盤における
ダート林道走りたいな〜(((o(^∇^)o))) 楽しそうだな〜(((o(^∇^)o))) どこかいい道ないかな〜🤔 と、そんな時に知ってしまったキーワードが、今回のエントリのタイトルとなった
なのであります。
調査・計画編
中津川は1本だけではなかった
中津川という名前でまず想像するのは、岐阜県を流れる
中津川市もあるし、JR中央本線には中津川駅もあるし。そのせいで(いや単に私の勉強不足ってだけですが)滝沢ダムを越え奥秩父もみじ湖に至ったその先の川が同名の中津川であると知った時、恥ずかしいことにワタクシ
へえぇぇ、あの中津川の源流ってここだったのか!(°д°)ポカーン
とか思い込んでた次第です。……いやいやいや、地図よく見ようよw 全くもって違います😤ここから岐阜の方まで流れていくわけないでしょ!(滝汗) そもそも岐阜の方に流れるんだったらダムに水貯まんないじゃん(藁 ついでに、日本の最長河川の順位があっさり入れ替わってダントツ1位になっちゃう*1よ!?😓
……はい、調べ直しました。
そもそもこんなにあったんですね中津川(°д°;;)ガーン で、私が見た中津川は
コッチでした😇 あ〜こっ恥ずかし💦
そしてここからが本題。↑のWikipedia記事で注目したのがこの一節。
ほう、中津川林道……とな?🧐 "ぼうけんのたび"では常に最初の折り返し地点だった塩沢もみじ橋。そこ渡らずにさらに先に進むことができるとは! とはいえ、どこまで行くのかわからないし、ヘタしたらその日じゅうには帰れないかもしれない。そんな危惧から、中津川をさらに遡上することは考えたこともなかったわけです。
だがしかし駄菓子菓子。そこに出てきた魔法の呪文"林道"ですよwww これを見過ごすわけにはいかない(使命感)
調べてみた。
まずはさっさとソースを提示します。
正式名称「秩父市道大滝幹線17号線」……うん、長いな。確かにこれは中津川林道でいいよ😁 記事を読み進めるとまず目に入るのが大部分が未舗装でありというパワーワード٩( ᐛ )و アツいじゃねーか!(°∀°) 林道はいつも私が折り返している塩沢もみじ橋のはるか先、秩父市中津川出合のバス停付近からスタートし、およそ20km強の道のりを経て三国峠に至ります。三国峠を越えるとそこはなんと長野県(!!!) この道路は埼玉県と長野県を直通させる唯一の経路だったりするのです。スゴイ。ていうか
埼玉県内で自動車が通行可能な道路としては最も西に位置する。また同様に、三国峠で接続している長野県側の川上村道192号梓山線は、長野県内の自動車通行可能道路として最も東に位置している。
ちょっと待て。この道、車通れるのか!(°д°)ポカーン
あらためてググり直してみると、ああ……確かに結構な数出てきますね「走ってみた」動画が。特に多いのはオートバイ🏍。次に車🚗か。車種はオフロード車ばっかりというわけでもなさそう。自転車🚴♂️は少ないですね。
こんな山道ですから、当然何かあればすぐ通行止めになります。具体的には大雨、そして大雨による土砂崩れですね。雨じゃなくても落石多そうだし。そもそも冬は雪と路面凍結に閉ざされるのでこれまた通行止めです。行ってみて通行止の看板とゲート/フェンスでガチガチに塞がれてたりしたらものすごく悲しいじゃないですか?
確認してみると
http://www.city.chichibu.lg.jp/7552.htmlwww.city.chichibu.lg.jp
よし! 解禁されてる!!\(^o^)/ よ〜し行こう! 行くしかない!٩( 'ω' )و でも……さすがに独りで行くのは寂しい😔 いや寂しいだけでなく危険じゃない?💧 誰か仲間を探そう。自転車乗り∩ダートライドも好き∩装備を備えている、そんな勇者を募ろうではないか(`・ω・´)キリッ
準備編
そんなわけで、今回の冒険行に付き合ってくれそうな人を捜してみることにします。まあ、現状一人しかいません。この日記によくご出演いただく友人T氏ですw 声をかけてみたらノリノリで応じてきてくれたのですが、まさかの返事。
T氏:「中津川林道はバイク🏍で何度か行ったことあるよ!」
……そうだった😳 彼は元オフロードバイカーだったわ。それにしても経験者だったとは。まあ然もありなん。中津川林道は関東のオフロードバイカーみんなのお気に入りみたいだし、彼があの道を既に走っていたとしてもなんら不思議なことじゃあないですな。
ルート検討
林道に至るまでは車でズドンといってしまうことに。車はカレコで借ります。まあ、このためにサービス入ったようなもんですし。
5月に奥秩父行ったときには関越自動車道〜花園IC〜皆野寄居バイパス〜秩父皆野バイパス〜道の駅あらかわ〜三峰口駅駐車場だったっけ。今回は三峰口からさらに先、国道140号をさらに進んで雷電廿六木橋をにゅい〜んと渡り、滝沢ダムの先、塩沢もみじ橋をも越えてさらにその向こう。彩の国ふれあいの森まで行っちゃってそこの駐車場を使わせてもらうことを想定します。試しにGoogleマップさんにルートを描かせてみますと
120kmか〜(°д°;;) いくらこの前予行練習で走ってみたとはいえあの時は往復で80kmだし😅 結構頻繁に休憩を挟まないとヤバいかも💦💦
車を停めてバイクを出して走りだすわけなんですが、そこから先のルートはぶっちゃけわざわざルートを引くほどのことでもないかと思います。だって一本道ですものw とはいえせっかくなので引いてみましょう。自転車乗りのルート検討/作成御用達ツール、みんな大好き"ルートラボ"がなんと来年3月末にサービスを終了してしまう*2そうなので、一度ルートラボで引いたデータをこちらのサービスに取り込んでみました。
ルートラボをフォークしてさらに便利機能を追加していこうという意気込み的に素晴らし過ぎるサービスです。まだまだ生まれたばっかりで機能的には足りず不具合もまあまあありますが(7/11時点ではスマホのブラウザで地図埋め込み用のhtmlがコピーできなかった💧)、ルートラボが終了を予告している現状、後継サービスとして大いに期待できます🙌 ↓がその埋め込みマップ。素晴らしい\(^o^)/
取り込んでみてあらためて思ったのですが、ちょっと登り過ぎでは??? 起点から優に1000mも登るじゃないですか!😨 てゆうか、終点が三国峠なんだから登るの当たり前じゃん。つまりヒルクライムじゃん! 登坂大嫌いを公言して憚らぬワタクシともあろう者が、何を血迷ったのでしょう?((((;゚Д゚))))))) これヤバい。きっとヤバい。さすが"ぼうけんのたび"だ。
装備検討
ルートは決めました。次は装備ですね。
バイクとアクセサリ
今回、初めて挑むダート林道。かつ、梅雨時で路面もウエットだし──ということでうちの愛娘GRAILさんはこうなりました。
その他の変更箇所は全然ないのですけどw あーでも、今回は念のため予備チューブを増やすことにしました。普段は1本ですが今回はなんと+2本で3本。特筆すべき携行品といえば↑の日記にも書いていますが久々に引っ張り出したハイドレーションバッグです。ただし持ってるdeuterのバックパックは重いのでやめ、普段使いしている小さなリュックに入れて持っていきます。クッションと保温を兼ねる意味で上下にタオルを挟んで。
これ以外の所持品はいつもと同じで、ポーチの中には
- CO₂ボンベ×2本 (バイク本体に2本つけてるので合計4本)
- Panaracerの空気圧ゲージ
- 自家製ハッカ水虫除けスプレー
- 水不要手指消毒スプレー
- 予備チューブ(常時携帯分)
- サコッシュ
- 外傷応急処置キット(滅菌ガーゼ+化膿止め軟膏+サージカルテープ)
- 予備のライター(スモーカーですので😅)
- ティッシュとウェットティッシュ
- ウインドブレーカー
いつもこれだけ持ってるって所持品多過ぎ!という話もなくはないですが、基本"ぼっち"走が多いので常にこの程度の装備は携帯してないと不安なのです😓
服装について
7月だというのにここ最近どうも気温が低い。低いのはもちろん暑さにクソ弱いDBとしては非常にありがたいのですが、その一方であまりに肌寒いとそれはそれで困ります😅
加えて今回の懸念として初夏の山道というものがあります。何がイヤってそりゃあもう虫ですね。ブヨとかアブ。常用している自家製ハッカ水虫除け、今回はハッカ油を普段の3倍以上入れてだいぶ濃いヤツを用意しましたがそれでも心許ないです。それに地肌が露出した状態で万が一落車なんぞしたら、地面はグラベルなのでただの擦過傷どころではない傷を負うことになるでしょう。地肌の露出はやめた方がいい。
まあ、そもそも最初からウェア着ていく必要もないのですよね。最初は車なのだし、むしろ運転しやすい楽な服装でいって、現地で着替えればよろしい。ということで出かけるときの服装はTシャツと短パンで裸足にサンダル+寒かった場合に備えてカーディガン1枚を持参するとともに、ウェアはビニール袋に……
- 半袖ジャージ
- ロングスリーブジャージ (春秋用)
- ショートビブのレーパン
- グローブ
- キャップ
- ソックス
- アームカバー (日焼け止め用)
- レッグカバー (日焼け止め用)
- レッグカバー (春秋用)
インナーウェア(←後で気づいたのだけど入れ忘れた)
という感じで一式詰め込んでいくことにしました。
その他携行品
どうせ車で行くんだし、使わなければ車に置いていけばいいんだよねってことで、他にもいろいろ持っていくことにしました。むしろ、車ならではの携行品もあるわけですが。
- クーラーボックス
- Googleマップ等で確認する限り、スタート地点には店とかそういうものはありません。水とかそういうものは現着前にどこかで仕入れておく必要があります。
そんなわけで、買ったものが暑さで傷んだり、氷が融けたりしないよう導入しました。……もっとも、全然涼しそうなので要らないかもしれませんが。
- ブルーシート
- 2015年当時、名古屋長期出張の折アパート(レオパレス)内で愛車を置くため、中村区内のどっかのホームセンターで買ってきたものです。今回借りた車を汚さないために持っていきます。
- 輪行袋
- 今回借りる車、車種的には自転車をバラさずとも収納できてしまいます。が、特に走り終わっての帰り、あまりに愛車が汚れていたらやはりパッキングした方がよさそう、という判断です。もしかしたら、GRAILさん輪行初実戦となるやも……!?
- 免許証
- コレは忘れちゃダメ。ゼッタイw 車運転するんですしね。
- サバイバルナイフ
- これはさすがにやり過ぎだったかな?💧 まあ実際これを使うハメに陥るのっておそらく生命の危機が迫ったとかそういうレベルだと思うのですけど。ちなみに持参したのはLEATHERMANのSIGNAL*3です。
決行!!
まずは車借り出しと車載準備
7月13日土曜日、4:00AM。駅前のカレコ駐車場まで向かいます。今回の車はトヨタVOXY。
乗ってみてわかったんですが、自分の感覚ではスバルXV Hybridより乗りやすいですね😉 エンジンスターターも昔ながらのキー🔑を挿す方式なのが古い人間であるワタクシにはありがたいw
乗って自宅に戻り、まずは後部座席を折り畳んで自転車の収納スペースを確保。で、床にまずブルーシートを敷いてしまいます。次に、後ろドア上の手すりにAKI兄さんから借りておいた車載バーを引っ掛けます。車載バーっていうのは車内に洋服のハンガーをかけられるようにする伸縮自在の棒です。正しくはインテリア・バーというらしいです。
cretom ( クレトム ) インテリア・バー サイズ905~1610W×60D×60Hmm KA-30
- 発売日: 2011/08/02
- メディア: Automotive
100均で買ったフックで吊り下げ位置/高さを調節し、自転車のフロント──ブラケット(ブレーキレバー)の部分を引っ掛けることで車内の揺れをいなしながら固定できる。AKI兄さんがハイエースにロードバイクを積む時のやり方をそのまま真似しちゃいます😅 ハイエースのときはこれでバッチリ上手くいってたのだけど、VOXYではどうか? あ〜、惜しい💧 GRAILのステムの短さが祟り、バーにブラケットが届かない。でもそれはハイエースの時にも経験しているので予想していました。そこで100均フックを追加して今度はバーにフックをかけ、GRAILさんのハンドルバーを引っ掛ける。これで保持完了!──とはいかず、今度はホイールベースの長さが災いして車体が後ろにはみ出し、後ろのハッチが閉まらない!(´・ω・`)
思案の末、ハンドルを切った状態でフックに引っ掛けることにしました。ハンドルを切る分車体長は短くなるので、どうにかVOXYの後部スペースに納めきることができました。さらに今度はやはり100均で買った洗濯ロープを使って、最後部座席の手すりからGRAILのリアホイールにロープを通して吊ります。こんな感じ。
車載バーに引っ掛けてる部分は奥になるのでちょっとわかりにくいかな? まあ、創意工夫でなんとかなるものですね😉
そうこうしているうちに5時。T氏が我が家に到着しました。彼の愛車はミニベロのBRUNOなので、ウチのGRAILさんよりはるかに簡単に車載できます。ブラケットを引っ掛けるとフロントが浮いちゃうけど固定はしっかり。あとはリア保持用の洗濯ロープを同様にBRUNOのリアホイールに通して吊り上げる。積載完了……完璧です♪
Let's drive ヒャッハー!!\(^o^)/
準備が完了し、今一度忘れ物がないか確認のうえ我々二人は車に乗り込み、エンジンをスタート。まずはナビを起動し行先を"彩の国ふれあいの森"に設定し、出発進行♪ 大泉ICから即高速に乗り、一路埼玉県深谷市は花園ICへと向かいます。そうそう、前回カレコを使った感想を書いた時
高速乗る時はETCカード持ってないから料金所通る時面倒かも(´・ω・`)
とか言ってた記憶がありますが、今回はなんとT氏がETCカードを貸してくれた*4ので料金所もあっさり通過です。ETCスバラシイ\(^o^)/
途中高坂SAでトイレ休憩と朝飯。出発時にiPhoneをBluetooth接続してAmazon Music Unlimitedを起動しXaMetal布教活動スタート!(→残念ながら効果は上がらずw) ……そうこうしているうちに車は順調に進んで、花園ICで高速をおりると、次は一般道をちょっとだけ走って今度は国道140号皆野寄居バイパスに入ります。関越道と違ってこっちの道は片側1車線で狭いし、トンネルも多いのでちょっと怖い💦 まあ普通に通過して、皆野の大塚交差点でバイパスを離脱。あとは140号彩甲斐街道を南下します。
秩父市街を抜け、浦山ダム付近でローソンを見つけたので入りトイレ&軽食と、水の補充。あと散々チェックしたはずなのに結局忘れてしまったインナーウェアを購入w なんとなくですがここから先ってコンビニなんか無かったような気がしたんですよ。foursquareでチェックインした際に場所のコメントにも書いてありましたが実際大正解で、その先でコンビニの看板を見つけることは全くありませんでした。一応補給の最後のチャンスとして道の駅大滝温泉を考えてはいたものの、ここでコンビニに入れたのは非常にラッキーだったと思います。
車内は禁煙なので外でタバコを一本灰にし、運転を再開。なんとなくですが、国道140号の景色が見たことのあるものになってきます。過去のぼうけんのたびで通った道です。三峰口駅の入口を過ぎ、道の駅大滝温泉をスルーして宮平バス停近辺の丁字交差点を右、滝沢ダム方面へ。ダム手前のループ橋雷電廿六木橋を渡り*5、トンネルと橋を何回か通過すると丁字交差点に出るのでそこを右折して県道210号線に入ると、ほどなく左手に見える塩沢もみじ橋。……通過! ここからは未体験ゾーンです(((o(^∇^)o)))
この先は中津峡といわれ紅葉の名所らしいです。道路はグネグネと川沿いに曲がり、グイグイ登っていく。やがて道は分岐し、右手の広い方の道はごく短いトンネルになっていますが、進むのはそちらではなく左の中津川沿い。そこから僅か数km……景色がひらけて集落の趣を見せてきます。無事到着であります!!\(^o^)/
状況を開始せよ
早速、我々二人はバイクを下ろしウェアに着替えます。時刻は8:30手前ってあたりでしょうか。いつものように股間やら手足やらに保護クリームを塗り、顔には日焼け止め。いろいろ持ってったウェアなのですが、結局いつもの半袖ジャージとショートビブでした。気温がちょうどいい感じ(確か23℃ぐらい)だったので、頂上の三国峠まで登りきっても100m上昇で1℃低下だから13℃? 実際はお昼ぐらいにはなってるだろうから気温も上昇してるし、たぶん17〜8℃ぐらいにおさまるんじゃないか?という見立てです。どうせ登りは汗だくになってるでしょうしね。ここで、用意→準備が整った我ら二人の雄姿をパチリ📸
ハイドレーションバッグに水を1L、それとボトルにも満タンに水を入れ、GARMINとiPhoneのCyclemeterアプリをスイッチON!! いよいよ、中津川林道ダートヒルクライムのスタートであります(`・ω・´)キリッ 時刻はほぼちょうど9:00ぐらいのことでした。
林道とグラベルは「まぜるな危険」だった
走りはじめてせいぜい1kmかそこらで、早速舗装が切れます。こんな感じです。
この写真はアクションカムで撮ったものです。アクションカムならば普通動画……と考えるところですが、私が使っているのは手ぶれ補正が全然弱いSONYのHDR-AS50ですので、グラベル路面を走りながら動画を撮ったって正直ろくなものが撮れません(´・ω・`) もちろん理由はそれだけじゃなく私が撮るの下手っていう要因もあるのですけどね😖 そこで今回はモードを変えて「タイムラプスモード」にし、静止画を連続で撮ってみるようにした次第です。撮影間隔を最長の60秒、撮影枚数をあまり多くし過ぎないよう設定し、撮影スイッチを入れたらあとは放置。あとはサイクリングに集中しててOK。適当なところで撮影を止めてもいいし、指定枚数撮り終わるまでそのままでもいいです。当然、大量の画像データができるわけですがそこはカメラ(のmicro-SD)の容量次第ですね😉
舗装が切れるとほぼ同時に携帯も完全に圏外に。こういうときはdocomoが強いのですが(実際T氏はドコモだったので電波は辛うじて通じていたようです)、Softbankとauはまあ壊滅的です(苦笑)
道はひたすらグラベル、そしてひたすら登ります。本当にひたすら登り続けるのです。勾配が5%を下回ることはほとんどありません。常に6〜8%で、時々10%を超える箇所に出くわします。キツい💦 敢えて繰り返しますが舗装路ではなくグラベルです。
それでもスタートから9km弱の「青竜の滝」までは、ヒイコラいいながらもまだなんとかペダルを回せたのです。問題はそこから先でした。本格的な登りが始まります。勾配の平均も体感で2〜3%上がる。青竜の滝から中腹の分岐点「旧中津川林道立体交差」に至るまでの約3km、相当キツいです。いよいよ林道が我々に(いや正確には私に💦)牙を剥いてきます。それこそ、こんな風に。
子ノ権現のラスト300mですら、これに比べたら生温いかも?w もちろんこの手前からすでに勾配は15%近く(チラッとGARMIN見た限りでは)あり、私は脚はまだともかく心肺の方で既にオーバーヒート寸前でした。あまりのキツさについ足をついてしまいますが、ひと息ついて走り出そうとしてももはや足をクリートに嵌めることすらできません😣 ……諦めました。この辺から歩き始めます。ちなみにT氏はとっくのとうに先に登っていってしまってます。そもそも登坂力に大幅な差があることはわかっているのでそこは想定内なのですが、森の中独りでトボトボとガレた激坂を歩いて上がるのって、結構さびしいです😞
嗚呼、T氏の姿がだんだん遠ざかっていく……w しかし懸命に追いかける──などという真似は正直無理です。勾配がキツいのでちょっとでもパワーをかけて踏むとフロントがふわっと浮くし、じゃあそれならばとダンシングでもしてごらんなさい。舗装路と違って路面との
旧中津川立体交差に辿り着いたのはおよそ11時。スタート地点からたったの12kmですが、2時間も経っていました。
なんか荘厳です。神秘的ですらある。秘境感たっぷり──あ、いやそもそもここは完全に秘境なのでした(苦笑) ようやく長めの休憩を取り、エナジージェルと羊羹をむしゃむしゃ喰らいます。休憩してようやく気づきましたが、腹が鳴るほど減ってる。しかし、これで残るジェルはたったの1本。……ヤバい。これ、補給食足りないのでは?😰 さらに、背中のハイドレーションバッグがかなり軽くなっていることに気づきました。ここまで給水ノズルを咥えてはチューチューやってその便利さを甘受していたわけですが、まさかのここにきて水が底をついた?? 中まで開けて確認こそしませんでしたが、持ってみた感じではほとんど残っていません。ノズルを咥え吸ってみても全然水が出ない。やはり、1Lじゃ足りなかった!?(°д°;;)ガーン
まだ頂上の三国峠に至るまでには距離にして約6.5kmはあり、高度的には500m近く登らねばなりません(立体交差の標高は国土地理院地図の数値によると約1280m)。……おい待て。ふれあいの森が確か標高746mでここまで約12kmでしょ? つまりここから先、
まあ、征くしかない。征くしかないのです😑
せっかくなのでT氏と私それぞれで記念写真をパチリ📸
ということでいよいよ、残りの行程に着手です。
GRAILさんに固定してあるカメラなので少々わかりにくいかもですが、確かに傾斜が厳しくなっています。それと同時に、路面もどんどんウェットになっていく。麓を出た時は陽の光までさしてたはずなのに、この頃になるとお日様は隠れちゃって空はどんよりと厚い雲に覆われております。既に時計は正午を回り*7ました。しかし登り終わる気配は全くありません。
さらに頑張ってペダルを回し続けましたが、30分もしたら限界がやってきました。心拍が170から一向に下がらない💦 マジ無理。も〜無理💀 ちょうどカーブになっていて路肩と崖の間にかなりの空間があるところを選び、バイクを置くとバタンキュウ😵 恥も外聞もなくその場にぶっ倒れました。
この1枚はおそらくバイクを寝かせる瞬間に撮ったっぽい。……いや〜、タイミング良くそれっぽい写真が撮れたものです(苦笑)
ハイドレーションバッグは完全に空。ボトルの水もだいぶ心許なくなってきました😱 とりあえず少し頭に水をかけ、あとは濡れているキャップでパシパシと腕や脚を叩いて冷却を試みます。気温が低くて虫がほとんどいなかったので、持参した虫除けも身体のあちこちに噴霧して"ハッカパワー"による冷却効果増大を試みます。とにかく、心拍を下げないと動けそうにない。
と、その時坂の上から人影が。どうも心配したらしいT氏がわざわざ下って*8様子を見に来てくれたみたいです。いやはや、お恥ずかしい😭
Me:「お待たせしてごめん〜🙏 心拍おさまるまでもうちょい待ってね💧」
つごう30分ぐらい休ませてもらったと思います。ようやく身体が動くようになってきました。マップを見れば、三国峠まで目算であと2km程度。
T氏:「あともうちょっとだよ。でも頂上近くても最後まで登り続きでふつうに心を折りにくるから頑張れ〜💪」
T氏の非情な?宣告にげっそりとしますが、でもここまできたら登りきるしかない。踏ん張って身体を持ち上げバイクを起こし跨ってペダルに足をかけます。
よいしょおおおぉぉぉ!!
掛け声一発、再び漕ぎだしました。
ただただ無心にペダルを回す。ゾンビ🧟♂️か、はたまた仙人🧙🏽♂️か。ちょっとした隙に浮き上がろうとするフロントは力と体重で押さえつけ、GRAILさんの"ホバー・バー"に両手を置いて(どうせずーっとインナー・ローですしw)とにかく進み続ける……。目の前が開け大きな切り通しが見える。でも勾配は全くゆるむ気配を見せない。T氏の言う通りだ。マジで容赦無えな中津川林道!! 殺す気なの!?!?(^ω^#)ビキビキ
しかし、それもようやく終わります。
おおおおおおお!!! 着いた!!! 着いたぞおぉぉぉ〜〜!!!!!
かくして、ワタクシEuviccは足掛け4時間半というべらぼうな時間をかけて、とうとう中津川林道を踏破(走破ではない)し三国峠に到達したのでした\(^o^)/
恐怖のダウンヒル→ネ申降臨
いや〜、感動です。感無量です。川上村の看板が眩しい。今、我々は長野県にいるッッ!!(`・ω・´)キリッ 我ながらビックリです。もちろんここで記念撮影は欠かせません。
嗚呼……タ バ コ が 美 味 い。峠を登りきって喫う一服はマジ最高だな!!!🤤 惜しむらくは生憎の天気で、写真のとおり景色が全く見えなかったことですかね。きっと絶景だったろうに😔
その後、峠にいたオフロードバイク乗りの皆さん(私が登っている最中に時々後ろからぶ〜んって追い抜かしていった面々)と談笑したりなどで30分ほど経過し、時刻は間もなく14時。既にあたりはだいぶ靄っていましたが、さらに雲行きが怪しくなってきたので引き揚げることにしました。
T氏:「立体交差の分岐の先、行かなくてもいいよね?」
Me:「大丈夫!ぜんっぜん大丈夫!もうご馳走様だよ!?」
載せているリンクの通り、当初引いたルートでは旧中津川林道立体交差まで下りたら今度は立体交差の上を通って奥秩父林道にも登ってみよう、だなんて計画していたものでしたが──いやぁ、若気の至りってヤツですね!若くもないのにw もう充分。十二分です。今は初夏だから日が長いけど、明るいうちに車まで帰り着かなきゃならんのです。Let's go!!
再び走りだした我々の目に入ってくるのは、さっきは裏からで文字を見られなかった秩父市の立看板。今度は正面からなのでそのインパクトたっぷりな内容を余すことなく読むことができます。悪路注意と赤太字で2回も書いてある(°д°;;) イヤでも危機感を掻き立てます。……そうでした。さっきまでエラい思いをして登ってきたイカレた勾配のグラベルを、今度は下らなければならないのだった……ッッッ!!!
さあ…… 地 獄 を 楽 し み な !!
脳内に思わず大道克己*9の哄笑が響き渡ったとか渡らないとかw 登った距離が18kmなら下る距離も18km(!!) 恐怖のダウンヒルがスタートです/(^o^)\
めっちゃブレてますね😅 もうこれは仕方がないです。下りはじめてからおよそ15分弱というところなのですが、このあたりの写真を最後に記録が切れます。……といってもご安心ください、単なる電池切れです(苦笑) そして下っている私の方はというと
ブラケットポジションのままでは耐えきれないので時々下ハンに持ち替えるのですが、それはそれでしんどい。まあそれはひとえにワタクシのミートテックが悪いのですが、私のGRAILさんのジオメトリにもたぶん弱点があると思います。極端な前傾姿勢になってしまい、寧ろ加速がつくのです(°д°;;)ガーン
ここで敢えて、皆さんにとても残念な報告をしたいと思います。
GRAILの"振動吸収能力"のキモは"ホバー・バー"ことグレイル・コクピットです。そう、あの2階建てハンドルバーw あの上ハン部分の"たわみ"がフロントフォークからくる衝撃のピークを丸めてくれるわけです。……さて、今はどうでしょう?
はい、そういうことです😅 あの上ハンは
実際この振動、普通のドロップハンドルではかなり厳しいです。絶対フロントサスペンションが要る。さもなきゃGRAILに限って言えばホバー・バーに補助ブレーキ*10を付けるか。個人的にはフロントフォークをLauf Grit*11に差し替えたくなりました。
ちなみに、そんなに振動すごいならお尻の方もキツかったんじゃない?っていう話もありますが、そちらは大したことなかったです。何しろあまりシートに座らないのでw 座っているときも、VCLS2.0前後割れシートポストがさすがに良い仕事をしてくれます。少なくとも、お尻が痛くなることは全くなかったです。スゴイ。ただし、このシートポストはフレームの径が合えばどんなロードにだって取り付けられるわけで。別にGRAILの専売特許ってわけでもないのですよね(苦笑)
さて、無い物ねだりをしてもしょうがないので、時々止まって手首を休めながらおっかなびっくり下る私(苦笑) T氏の方はというともう視界には入りません。さっさと下っちまったようです。……登りも速ければ下りも速いんだなアイツ?(°д°)ポカーン しかし、追いつかねばと無茶してはいけません。無理して落車したらおおごとです💦 今回の"ぼうけんのたび"はモンハンでいえば明らかに難易度⭐️5クラスの高難易度クエスト。しかしこれはゲームじゃなくて現実。モンハンは2乙まではなんとかなりますがコッチは1乙の時点で人生が終わりかねないですからね(滝汗 作戦は"いのちをだいじに"の一択です(それドラクエじゃん…)。15km/h以上は決して出しません。ヘタレ? ええそうですとも。ヘタレ上等であります。
そんな感じでゆるゆる下っているのに、これでもかとネタを追加してもらえるのは前世の罪なんでしょうか? それとも功徳?
バシュッ!!!
なに、今の音?? ──って、おぉい!パンクしとるやないかーい!!😱
悪夢のような事態は、もうだいぶ下ってせいぜいあと4kmってところで起きました。フロントタイヤがぺちゃんこになってます。時刻はおよそ15:00。ああああああ! あともう少しだってのに〜〜!😤
一瞬、残りは歩こうかなとも思いましたがその案は即時却下しました。さっきから顔に水滴が当たる。雨が降り始めていたのです。あらためてバイクをおりしげしげと見回すとすごい状態になっています。砂と泥でぐちゃぐちゃ。……この状態でパンク修理しろというのか。ていうかそもそもできるのか?? 意を決してフロントホイールを外した私はパンク修理を始めました。タイヤはすぐにリムからひっぺがせましたが、泥々過ぎてパンクの原因がわかりません。Tubolitoチューブめ、耐パンク性全然ないじゃないか!と内心毒づきながら替えのブチルチューブを取り出しタイヤにセットします。いつもならパンクの原因をちゃんと探すのですが、この泥々ザラザラ状態じゃ無理! 予備チューブはここで使ってもあと2本残っているので、イチかバチかでCO₂カートリッジをセットし……
プシューッ!
誤算でした。16gボンベは相手がロードの23〜25Cタイヤなら必要充分ですが、今の相手は40C。せっかく空気圧計持参してるのに焦りのあまり空気圧を測りさえしませんでしたが、おそらく2barギリギリ入ったか足りないかぐらいでしょう。この状態で乗ったらリム打ちパンク必至なのですが、顔に当たる雨粒的にもうグズグズしていられません。意を決した私はホイールを戻すと、それまで以上に慎重にバイクを走らせはじめたのでした。
無事帰着!!→肉慾のおもむくままに
16時まであと15分ってところで、ようやく路面の舗装が戻ってきました。運良くパンクもせず。よし!これで残りあと1kmもないぞ。よくぞ保ってくれたフロントのタイヤさん!\(^o^)/
このライドで速度が一番速かったのはたぶんこの瞬間ですw それでもたったの25km/hちょいなのですが。すぐに、携帯の電波も戻ってきました。大量のメール受信通知およびアプリからの通知が届きiPhoneがやけにやかましくなるw 「文明世界に戻れた」感がものすごいですww そして15:47、とうとう私は車のところまで帰り着いたのでした。パンク修理で約30分使ってるので、ダウンヒルに要した時間は差し引き1時間30分。……ノロい(´・ω・`)
Me:「お待たせした〜!ごめん〜!」
T氏:「いやいや、そんな待ってないよー」
Me:「やられたわ。まさかの残り3km?でパンクよ」
T氏:「えー、マジかー!」
(※このときは距離を1kmばかし読み違えてました。先述した残り4kmが正しいです)
そんな会話を交わしつつ。
バイクは当然泥々なのですぐにでも水をぶっかけて大洗車したいところですが、生憎と近辺にそんな場所はありません。しかしながらこの状態のまま車に積むわけにもいかず、念のためと輪行袋一式も持ってきてますがもう正直バラすのメンドクサイ。とりあえず、ウェットティッシュなどで落とせるだけの泥をこそげ落としてしまうことにしました。私はバックポケットに突っ込んでいた普通のタオルをそのまま使っちゃいます。どうせ後で洗うんだし。
ある程度マシになったのでバイクたちを↑のように積み込み、着替えを持った我々はこちらへ向かいます。
彩の国ふれあいの森に隣接する宿泊施設なのですが、入浴のみの利用も可能。もちろん温泉♨️です♪♪ 入湯料はたったの600円。さすがは公的施設であります。宿泊客が風呂を使いにくる時間帯よりちょい早かったからか二人で存分に湯を使いゆったりと湯船に浸かることができました! いや〜走った後即温泉だなんて初めての経験です。最高かよ(((o(^∇^)o)))
身体を洗って泥と汗と垢を落とし、温泉に身体を沈め、湯から上がって身体を拭いて。時計を見てみればほぼ17時。いい時間です。帰らねば。
帰りの運転はT氏に代わってもらいます。その上で彼に「晩飯食ってこうぜ」と提案。T氏が奥さんの了承を得たので、向かった先はもちろん今度こそ……
ここです。秩父に来たらやっぱりコレ。秩父ホルモン! 運転があるので飲んだのはノンアルコールビールでしたがそんなことは瑣末な問題です。安くて旨いホルモンを焼いては喰い、噛み砕いて(ノンアル)ビールで流し込む!(°∀°)
至福!!\(^o^)/ これこそ至福であります!!\(^o^)/ ゼエハアヒィヒィいいながら1000mもダートヒルクライムし恐怖に震えながら1000mもダートダウンヒルしたのは、ひとえにこの歓びを味わうためなのだ!!!!(真顔)
ほぼほぼ60分一本勝負で怒濤のように臓物を喰らい尽くし、店を出たのはだいたい19時。そこから先は順調な帰路です。途中ガソリンスタンドに寄って給油し、花園ICから関越に乗って同じ道を戻る。練馬で高速を出たら目白通りをちょいと走ってまずT氏宅へ。某所まできたら彼と彼の装備一式をおろして再度出発。だいたい21:30、無事に帰宅! 今度はGRAILさんとウェアやらバッグやら自分の装備をおろしてとりあえず玄関に入れて完りょ──いやいやいや。旅はまだ終わらない。原状回復しなきゃ💦
しかしながら、床全面にブルーシートを敷いておいたのは大正解でした。泥や砂がこぼれないように端を折り畳んで車から取り除ければ、備え付けのお掃除キットとハンディ掃除機を使わなくても全然キレイ!(念のため少し使いましたけどネ) 再び車に乗り、駅前のVOXYを借り出した駐車場までひと乗りして、車を返却します。ミラーをたたみワイパーやライトをOFFにし、窓が閉まっていることを確認してエンジンOFF! キーを抜きダッシュボードの鍵穴に入れて「返却」側にひねる。あとは忘れ物がないか最終確認……車から出て、carecoアプリ起動→「利用終了」をタップ→運転席の窓にあるリーダーにiPhoneを当てたら、ハイ!返却完了です😎
傘を忘れたのでそのあと5〜6分の帰り道は濡れるハメになりましたが、帰宅して玄関を開け、家に入ってタバコ🚬に火を点けて。時計を見ると22時。なんと18時間ほんとうに遊び尽くしました。"ぼうけんのたび"これで本当に無事完了しました!!\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/ ……なお、そのあとしばらく放心状態になりつつ、GARMINのアップロードデータに補足説明を入れたりStravaのデータを見直したり、そうこうしているうちに23時を回っている。もう一度風呂に入って汗を洗い落とした後は、オフトゥンにダイブ!して早々に寝落ちたのでした😴
後日譚、そしてまとめ
翌7/14(日)はがっつり雨降り☔️だったのでウェアの選択や細々したものの片付け以外は何もできず、加えて身体も全然回復していなかったため、スーパーに大量に肉を買い込みに行き、それをフライパンで焼いては喰い焼いては喰い……あとは寝こけてましたw
さあ洗車しよう──ところでタイヤはどうなった?
その翌日7/15(月祝)海の日。
まだ小雨(というより小糠雨?)がシトシトやってましたが、どうせ水で濡らすのだからと意を決してGRAILさんを表に出し、ワークスタンドに据え付けてしっかり洗車しました。ドロドロでしたからね😓
そうそう、気になってたのはフロントのタイヤです。あの時はパンクって思いましたが、いやいやあの時の音はパンクだなんて生易しいものじゃあなさそうだよ? 泥だらけのままチューブ交換してるからリムの中にも泥が入り込んでるかもしれない。CO₂インフレータ使ってるし、どれ……タイヤを外して洗ってみよう──あ(絶句)
な ん だ こ れ は (°д°;;)
ざっくり。いや本当にザックリと避けています。おいおいおいおい、パンクなんかじゃないよ。バーストじゃんか(°д°)ポカーン これが世に言う"サイドカット"てヤツですねきっと。なんていうか刃が心臓まで達した感すごい((((;゚Д゚))))))) このレベルじゃあブチルチューブだろうがTubolitoだろうが無駄ですね。いやコレ、たとえシーラント入れたチューブレス運用だとしても無理でしょ。内臓ハミ出てシーラントこぼれてまうわ💦💦
裏側はどうなっているでしょう? ついでにTubolitoチューブの方も見てみましょう。
うわぁ……( ゚д゚) ヤバいわこれ。タイヤブートなんて持ちだしてみたけど、そもそもこのレベルのサイドカット、修復なんてできるのでしょうか?
無理だったwww
さすがに諦めがつきました。いくら運用1回目でバーストしたからってすぐ捨てるの勿体無さ過ぎる……的な貧乏人根性を発揮しかけましたが、状況はそんな甘っちょろいもんじゃあなかったです。このタイヤは死んじゃいました。御臨終です☠️ もうだめぽ😭 今回のライドのために仕入れたおNEWのタイヤだったのですけどねえ? およそ6千数百円が1回のライドでオシャカって(°д°;;)ガーン ……ショックが大き過ぎます(泣
でもまあ、下りの途中でフロントタイヤがバーストなんてしたら普通は落車しててもおかしくないところです。もちろんバランス崩すほどスピード出せてなかったのが幸運でもありましたが、ぺちゃんこになっても40Cタイヤ。リムにも被害はなく落車を免れたのでフレームももちろん私も無事。タイヤ1本で怪我を回避できたのなら安いものではないか、と思いたい😭 とりあえずフロントは元のSchwalbe G-ONE BITEに戻しました。Tubolitoチューブの罪ではないことがわかったし、勿体無いのでパッチを貼って修復しまた使っています。それにしても、前後でタイヤが違うのってどうなんだろ? 乗り味どう変わるかな?
しっかり洗車し注油もしたGRAILさんですが、その日はほかの機材の充電もしてなかったし、ポーチやらなんやらは洗濯してまだ乾かしている最中。試走はまた今度ということにして家の中にお戻りいただいたのでした(そして私はまた昼寝に戻ったのですw)
総括してみようじゃないか
さて、あらためて。まずは今回のログを。
こうやってStravaのログで見るとすごいですね。特にその高さが💦 間違いなく"ぼうけんのたび"史上最高最凶の難易度だったと思います。いや〜よくやりきったなあ(感慨)
しかしですね、後から思い返すと足りなかったことや迂闊だったことがかなりありますね。それと思いのほか役立ったことなど新たな気づきも。ちょっと色々書き起こしてみましょうか。まずは反省点から。
- 給水の失敗
- 一番の致命的失敗💧 私のハイドレーションバッグにはmaxで3L入るのですが、涼しかったこともあって量を完全に見誤っていました。1Lの水がまさかあんなにすぐなくなるとは思わなかった(´・ω・`) いや〜、さすがに3kgは重すぎるかな〜って思っちゃったのですよ。しかし、給水が断たれる方がよっぽどヤバかった💦 帰りはボトルの水すらも底をついてT氏にボトルの水半分もらうハメになりましたし。
今度このレベルの道に挑戦する機会があったら、その時は水はしっかりmaxまで入れていこうと思います。重くなるから、その分3kg体重落とします(決意)
- 補給食の不足
- これも結構な問題だったかと。持参したのはエナジージェル4本とミニ羊羹を2本だったのですが、峠に登った時点で全部食い尽くしていました。明らかに倍ぐらい必要だったのだと思います。
距離にすればたった36km弱のライドですが獲得標高はほぼ1000mだし、消費カロリーもGARMINの記録的には4000kcalに迫るレベルだったりします。……ホント、こういう時お腹の脂肪が真っ先に燃えてくれればいいのに💢
- 想定ルートと強度の検討不足
- こればっかりは未体験ゾーンゆえ仕方なかった部分はあると思っていますが。
先述の通り、当初ルートでは想定していた後半のもうひとヤマは結果として実走ではバッサリとカットしました。もちろんそっちの道(奥秩父林道)も行ってみたくはあったけど、少なくとも私の脚力/心肺能力では無理でした(´・ω・`) たぶん、次回は三国峠に行かずコッチに挑戦してみてもいいかなって思います。
- タイヤの空気圧調整
- せっかく空気圧ゲージを持って行ったのに全く使わずじまいとはどういうことでしょうね?w 登りはともかく、下りに関しては考えるべきだったのでは。4.5barの上限いっぱいまで空気入れてりゃ、そりゃフロントは跳ねまくるし衝撃が逃げないから手も痛くなるよね。っていうお話😥
せめて3bar弱まで落とせば幾分かマシだったのじゃなかろうか🤔
反省点はこれぐらいにして、今度は「使って良かった/持ってて良かった」ポイントなど。
- ブルーシート
- まずはコレに尽きます。一家に一台常備しておくべきですよこれは。完全防水というわけではないですが、大抵の汚れものはコレを下に敷いておけば大丈夫。床を汚しません( • ̀ω•́ )✧ドヤッ 1坪(約3.3平方m)程度のものであれば折り畳んだ時もコンパクトでしまう時に場所を食わないからgoodですよ😉
- ハイドレーションバッグ
- 3〜4年前に買ってたにも関わらず今までずーっと使ってなくて、今回初めてその真価を知ることができました。ものすごく便利で、且つ安全ですねこれって。特に今回はグラベルでしかもヒルクライム。走ってる最中にボトルを持って飲んでまたケージに戻すだとかって怖くてとてもできないです。しかしコレだったらちょっとノズルを咥えて、口の部分を軽く噛んで吸えばチューーーって水が飲める!!
先述の通り私が持っているものは容量3Lなのでかなり長持ち。最初のうちは重いかもしれないけど、当たり前だけど飲めば減るのでだんだん軽くなります。ただ……洗浄がちょっと面倒なので水以外は入れない方がよさそうです。
- リアビューレーダー
- GARMIN(ガーミン) VARIA RTL510 リアビューレーダー テールライト 004474のことです。GRAILさんのテールライト主装備。中津川林道はあの路面と凶悪な勾配でありながら車の通行が可能です。実際、まあまあ頻繁にオートバイ🏍や車🚗に追い抜かれました。車はやけにジムニーが多かったのですがw
で、時々コイツが後ろからの車の接近を感知して(連動しているEdge820Jから)警告音を出してくれるんですよ。エンジン音が聞こえてくるはるか前から存在をキャッチしてくれるのですごくありがたい。グラベルライドってバイクコントロールに集中しているので、早いタイミングで後方から接近する車の存在がわかるのって大きいです。
- ETCカード
- 自分が運転するときに使ったのはこれが初めてのことです。こんなにも便利だとは(°д°)ポカーン 今回はT氏が快く使わせてくれました(もちろん高速代は後でワリカンしますw)が、ちょっと自分でも作って持ってた方がいいなあ。
だいたいこんなところでしょうか。
それなりにアクシデントはありましたが、五体満足そしてバイクも(ほぼ)無事で丸一日楽しんで帰ってこれたわけで。"ぼうけんのたび"としては大成功だったと思っています。現地までの往復が車っていうケースはよくありますが、自分が運転してというケースは初めて。自分で車を持っていなくてもカーシェアを利用すればなんとかなるってことも学べたし。
これで行動半径も広がったので、また近いうちに車を借り出してまだ見ぬグラベルを探訪したいですね。まずは渡良瀬遊水地のあたりに未舗装路があったはずですし、あと地図とネットで情報を漁ってみると丹沢方面にダート林道があるらしい。あとはDoor of Adventureのイベントに使われたコースは房総半島じゃなかったかな? 夢が広がります(((o(^∇^)o)))
中津川林道については、めっちゃ楽しかったけど再挑戦はもう少しコンディションがドライの時にやりたいですね。あとどうせなら三国峠を越えて長野側に下り長野県の方も走りたい。その場合は車を埼玉側に置きっ放しにするわけにもいかないので、やはり電車で輪行が妥当かと。ただし、三峰口駅からふれあいの森まではまあまあ距離がある(約30km弱でずーっと登り)ので、地元駅を始発で出ても峠に到達できるのはいったい何時になるだろう?💦 日帰りの計画は少々厳しそうですね。それだったらこまどり荘で1泊するような行程にしちゃった方が良さそうです。泊まって翌朝早くに出れば、アクシデントがなければ少なくとも午前中には三国峠を越えられるでしょう。ただ、独りで挑むのはリスク高いので、今回みたいに同行者を募りたいところです。
長くなりましたが、以上、今回の"ぼうけんのたび最上級編: 中津川林道/三国峠攻略"のレポートでした。みんな〜、グラベルは楽しいよ!!(°∀°)
*1:ホントにそうなるかどうかはちゃんと調べてないのでわかりませんが、そもそも繋がってませんよねw
*2:https://latlonglab.yahoo.co.jp/close.html
*3:レザーマンツールジャパン公式オンラインショップ / SIGNAL
*4:彼も自分の車は持っていない民なのだけど、諸事情によりETCカードは作ってあったそうな
*5:車を運転してこの橋を渡るの初めてでした!
*6:ここでは摩擦力のことを指しています
*7:最後の写真の時点でアクションカムの記録では12:05でした
*9:もちろん『仮面ライダーW AtoZ運命のガイアメモリ』の敵役"仮面ライダーエターナル"です
*10:つい先日シマノがリリースしたグラベルコンポーネントGRXには油圧ディスクに対応した補助ブレーキレバーがありましたよね