euvicc's sphere cycloalkanique

自転車とMETALとその他雑多な物欲記録。そして大病から生還し生き残り続ける奇跡の徒然など。

何故か四十手前にして自転車趣味に目覚めてしまったある男の記録...のようなもの。

ライドの記録、買い物記録、超私的レビューみたいな駄文を書き連ねます。

2021/10、急性大動脈解離(Stanford-A型)から奇跡の生還。

以降は予後のこととかも書いたりすると思います。

200kmは300kmの予行練習だ! ……とはいかなった件

前回の予告通り、4/27(日)早朝、チーム「エコダライダー」の一員にして、私の旧友でもあるT.S氏の誘いに応じ、今までの我が連続走行距離140kmを遙かに超える、200kmへのチャレンジを敢行いたしました。
これが行ければ、GWの個人的最大のヤマ場「日本海を見に行く: 一日で行く東京〜直江津 300km」だってきっと行ける!! と軽〜く考えていたわけですよ奥さん!w
結論を述べよう。

300kmは無理(>_<)
少なくとも今のオレではDNF確実orz

さてではどんな顛末だったか、またダラダラと書いていくことにしましょう。
今回のコースは「三大CR+手賀沼 200km」*1 一日で、荒川、利根川、江戸川の関東三大サイクリングロードを回ってこようという、(走る前のオレから言わせてもらえば)酔狂極まりないコースです。しかもしれっと手賀沼まで回ってるしw ルートはこちら(Stravaログより)↓

今思い返すと、とんでもねえ距離走ってたんだなあとあらためて実感。でも実は前日まで「140km走れてるんだし? たかだか+40kmよw なんとかなるっしょ!」とか軽く考えちゃってましたよ。当時のオレにグーパン一発入れてやりたいですね(汗
さて出発の朝……って、話はまず最初から躓く。6:30秋ヶ瀬公園集合のところ、目が覚めたのはなんと5:50(!!!)

アイエエエエ! 二度寝二度寝ナンデ!?

前日に装備を全部整えておいたので着替えればすぐに出られるが、うちから秋ヶ瀬まで13km強。いつもだいたい1時間は確実にかかってるし、遅刻=みんな先に出発=DNS*2確定じゃないですか(>_<) しかし、これに行けなければ300なんて到底無理。すなわち、この予行練習は外せないのであります。MAX10分までならなんとか引き留めがきくはず。40分で辿り着けばよいのだ!! と猛ダ~ッシュ*3ε≡≡ヘ( ´Д`)ノ
結果、本当に40分で公園に着けました(°∀°) ボトルに飲み物すら入れてなかったので、スポーツ飲料と水を急いで買って詰め、今か今かと動こうとしている車列に慌てて潜り込む。いや~、ぎりぎりセーフでしたわ(^_^;

ルートはまずいつもの荒川CR遡上で熊谷まで行く。途中の休憩は吉見総合運動公園の管理事務所と、熊谷に入ってから荒川と利根川の中間地点?あたりのコンビニ。両方とも10分ぐらいですぐ行軍再開です。
2年ぐらい前はチャリで熊谷まで行くなんて人生の一大事ばりに考えていたんだが、今じゃ単なる前半の休憩ポイントでしかない。オレも成長したもんだww ちなみにここまで巡行時速はおよそ30〜32km/h。飛ばしたのは実のところワタクシの遅刻のせいって話もある(^_^;)ので、しっかりついて行く。まあ順調に、利根川に到達。

しかし、問題はここから。
今回のルートでは利根川を下降していくんだが、進む方角はほぼ東〜南東。それに対して襲いかかる……強烈な南風!!∑(゚Д゚) 完全に向かい風です(泣 最初のうちこそなんとか30km/hで食いついていくものの、だんだん脚が回らなくなってくる。速度は低下し27〜28km/h程度に。集団からはどんどん離されていきます。追いつきたくてギアを上げても、回せないんだから意味がない(>_<)
3回目の休憩地点である「道の駅はにゅう」に着いた頃には、既にグロッキー状態。ダメダメです(泣 しかしまだ、この時点での走行距離はたったの86km……なんと半分にも達していない!∑(゚д゚lll)ガーン

ここから先は本当に苦行。ひたすらゾンビのようにペダルを無心に回す。チームメンバーが代わる代わる、一人あるいは二人ついてくれ、励ましてくれたり前を牽いて*4くれたりする。ホント……恥ずかしいやら申し訳ないやら(泣 走ってる最中はろくさま喋ることもできず、お礼すらまともに言えなかったんですけどね(;´д`)トホホ…
だが、ようやく半分の100kmちょい。大利根河川防災ステーションでの小休止を終えてすぐ、無情なる裁断は下された。

T.S氏「Euvicc……バッグ交換しよう」

そういう彼だってバックパックは背負っているが、彼のはdeuterのバイク向けで一番軽いヤツ。たぶん
Road One - バイク -バックパック - Deuter Sport GmbH
か、このシリーズの過去のモデルで、容量は5l。
←本人から正確な情報が来たので訂正。deuterのUltraRide6、容量6lのモデルで、既に販売終了モデルとのこと(修正ここまで)。一方のワタクシはというと
Cross Air 20 EXP - バイク -バックパック - Deuter Sport GmbH
Bike & Hikeというコンセプトで、容量20lです。そんなデカいバッグの中に何を積んでたかというと、輪行袋とエンド金具とジャージと携帯食料*5。あとは予備のチューブ、CO2ボトル3本と……まあ、いろいろですw
装備を少しでも軽くしないと、今後ますます遅れていくという判断ですな。これには正直、爆ヘコみしました。屈辱以外のなにものでもありません。しかしこれ以上足を引っ張るわけにはいかず、いずれこの辱は必ず雪ぐ!と内心固く決意しつつ、有り難くバッグを持ってもらいました(泣 いや、もう少し正確にいうと、サポートについてくれていたもう一人の方*6が担いでくれて、そのままスイスイーっと行ってくれた次第。まあ、彼も担いだ瞬間

「う……。こんなの今まで背負ってたんですね」(^_^;;

と思わずこぼしたってことは、相当重かったんだろうなあ。いや、実際重かったわ、オレのバッグは(苦笑)

120km手前でようやく昼飯。既に茨城県に突入しており、猿島郡境町の「道の駅さかい」に入る。
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名物は十割そばと書いてあったので、そこは外さない*7。でもそれだけじゃさすがに不安なのでご飯セットです。

飯のあとは行軍再開。あまり代わり映えのしない利根川CRを、我孫子までひたすら下っていく。だが常に向かい風。飯を食ったら少しは回復するかとも思ったが全くそういうことはなく、ジリジリと平均速度を下げながら、とにかくついていくだけ、の行程でした。
我孫子でようやく利根川から離れ、一般道を少し行って辿り着いたのは……手賀沼。既に距離は160km=100マイルを突破です。当然、自己記録更新\(^o^)/ って喜びに浸る余裕がなかったのは言うまでもないw あ〜あ、写真撮りたかったな〜(T_T) 無論、悠長に写真なんて撮ってられませんでしたよ。手賀沼CR上も強烈な向かい風。もはや25km/hすら満足に出せない状況でしたからね(^_^;)

「道の駅しょうなん」に到達した時点で、距離は170km。時刻は15:00に達しようとしていました。200kmまであと30km! ゴールの新木場まではさらに+10km!! 身体は回復の兆しすら見えませんwが、全行程の3/4をもう走破していると考えると、精神的にはかなり楽。再び出発し、程なくして手賀沼から離れると、小さな川沿いの遊歩道的な道を走ります。ランナーやゆっくり歩く家族連れ、犬の散歩をしている人など、人が結構いて思ったようにスピードが出せない(みんなは)。オレはおかげでだいぶ助かりましたけどね。置いていかれるのって精神的にもダメージデカいから……(-。-;

で、ついに、「三大CR」の3番目、最後の江戸川に到達♪( ´▽`) 千葉国は流山市、川の向こうは埼玉県三郷市でございます。そして江戸川も……向かい風orz しかも、今までになく強烈な(>_<) くそ、殺す気か!?(泣
ええもう、下手すりゃ20km/hすら出せません。疲れているのは皆同じ。みんなのペースだって勿論落ちていたものの、地のパワーとキャパが違いますわ(°д°) 再びつきっきりでサポートしてくれていたMさん、本当にお世話になり*8ましたm(_ _)m
東京都に突入。金町、柴又と過ぎたあたりで、とうとう(自宅からの)走行距離200kmを突破!!!\(^o^)/ って喜びに浸(以下省略) でも残り僅か10数キロっすよ。あとはやり切るのみ( ̄^ ̄)ゞ
篠崎のあたりで江戸川は二股に分かれ、ここで進路を右側、旧江戸川の方にとる。川沿いの遊歩道も細くなり、あまり自転車向きではなくなってくるが、一般道の方も狭くて危ないので遊歩道を進む。日もだいぶ傾いてきた。浦安/葛西を過ぎたあたりで、距離は213km。走りはじめて既に11時間を経過し、もう17時を回っている。身体もあちこちが痛い。記録を録っているiPhoneは、あまりの記録量にアプリがしょっちゅうメモリ不足の警告を発しはじめ、実際アプリ2本*9はどうしても復帰できなかった(-。-; しかし、河口はもう見えている! Cyclemeterだけでも記録が続いてれば無問題。ゴールはすぐそこだ!!

といっても、別にダッシュとかしてません(無理w) 淡々と、ひたすら前を向き歯を食いしばってペダルを回す。道が橋をくぐって右に折れた。やっと向かい風から解放される……!
と、あっという間に葛西臨海公園に到着。見慣れた風景。ヒャッハー\(^o^)/ 走りきったZEEEE!!
チームはここで一旦解散。家まで完全自走(!?)組はここから荒川を遡り、T.S氏とオレともう一人は輪行で帰るので新木場駅まで。葛西臨海公園駅で乗っちゃうと乗り換えが要るからね。メンドクサイ(^_^;) 当然荒川を渡らねばならず、荒川河口橋へ。この橋の登りがトドメの一撃でしたね。精も根も尽き果てました。完全に。



時刻18:10、ついに新木場駅に到着。今度こそ本当に完了です。ここからは輪行で帰宅。思わず駅前のコンビニで缶のハイボールとつまみ買っちゃたよ。皆様お疲れ様でしたーー!!!\(^o^)/
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T.S氏の写真にオレが載っかってたので、許可を得て拝借したものです。バックパック背負ってますね。そう、葛西臨海公園からはさすがに自分でバッグ持ちましたよ(苦笑)
総走行距離はCyclemeterの記録によると222.95km。ほぼ223キロです! 走った時間は休憩含め9時間以上! いや〜走った。超走った。まずは、走りきったオレを賞賛しようw


しかしだな、冷静になると、他のメンバーとの明らかな差が浮き彫りになってくる。どうみても、脚力と体力に差があり過ぎるわけだ。4分の3以上の行程が強烈な向かい風≒登坂みたいなものではあったが、それでも平地を走っててこの出力差。非常に厳しい。
T.S氏からは「それでもよく走りきったよね。お昼頃なんてだいぶ弱気になってたから、こりゃDNFかな〜って心配してたけど、ナイスガッツ!」とお褒めの言葉をもらったものの、正直あまり嬉しくない(。-_-。) 根性と気合は最後の引き出しにすべきファクターであって、最初からそれ恃みにしちゃいかんのです。
200km走ってこの状態。しかも途中から荷物持ってもらってて…では、客観的に見て次回の直江津行きは確実に無理です。だって、着替えとか詰め込むわけだから、今回よりバッグは確実に重くなるわけで。さらに距離は1.5倍。そして……峠もある!!_ノ乙(、ン、)_

以上より、直江津行きは泣く泣く辞退させてもらいました。予約してあった宿も、帰りの新幹線も速攻でキャンセルです(>_<) キャンセル料が新幹線の310円で済んだだけ、授業料は安かったといえよう。
来年こそは!来年こそは、300km走破してみせる!! そのためにはやっぱり……走り込むしかないでしょ( *`ω´) ←結局根性に走ってるヤツw

かなりの長文だったが、人生初の200kmはこんな感じで、言うなれば「オマケで合格」みたいな感じでございました(;^_^A ちなみに、翌日予想通りヒザがぶっ壊れ、一日中ペンギンみたいな歩き方になってましたとさ(苦笑)
……おっと!忘れちゃいけないもうひとつの教訓。今年の夏はアームカバー/レッグカバーつけて走る。何故かって、一日走った結果こうなったからさorz
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うん、これは酷い(°д°;;) こんな状態でシャワー浴びたらどうなるか……普通わかるよね?(°∀°)
あらためて思う。日焼けダメ!ゼッタイ!!


ではまた。

*1:T.S氏命名

*2:Did not start

*3:交通ルールは守りましたよ、一応ね?

*4:いわゆるドラフティング。先頭が風を受けてくれると後続はその分休むことができる

*5:羊羹とかね

*6:Mさんというガチっ速なアニキ風のかたです

*7:メンバーの多くがエネルギー補給重点で名物とか全く無視でしたけどね(苦笑)

*8:実は、既に大利根河川防災ステーションにて、彼におにぎりを1個もらってたりもする

*9:サブで使っている"Runtastic road bike pro"と"OUTFRONT MapMyTracks"の両アプリ